心に刻む③

広島滞在最終日。
イラク人医師DR.hanaに会うことができました。
hanaとの出会いは3月のヨルダン。
何となくメルアドを交換して、
「日本で会おうよ」ということに。
歳を取るごとに、「何となく気が合うかも」と
思える人って少なくなりませんか?
そんな私にとって貴重な出会いだったのです。

hanaは画像診断専門医師で、広島のNGOの招聘にて、
広島大学医学部で研修を行っています。
広島のNGOのスタッフ2名とhanaは、
私が滞在しているホテルに迎えに来てくれました

hana02
hanaの自宅でランチ。
イラク料理をたくさん作ってくれました。
hanaはイラクの食材の方がお気に入りのようで、
日本の食材では作りにくかったようです。

hana01
左は、クルミとレーズンが入った、
炊き込みご飯。
右は、オクラのスープ。
トマト味でスパイスが効いており、
美味しかったです

hana03
その後4人で、
平和記念公園と、原爆ドームへ。
hanaは宮島がお気に入りで、本当はこの日、
みんなで宮島に行きたかったそうです。
しかし私の帰りの新幹線の時間があり、
遠出は断念することに・・・

hana04hahaと2人で。

今イラクでは、シーア派とスンナ派の対立が起きているのは
ご存知でしょうか?
イラクではシーアが多数派ですが、
サダム政権時代、多くのシーア派は迫害され、
イランに逃れて行きました。
そしてサダム政権崩壊後に、
イラクのシーア派がイラクに戻ってきて、
現在夜な夜な、スンナに対して暴力を繰り返しているわけです。

hanaはバスラ(イラク南部)出身のスンナ派ですが、
現在、両親とお兄さんはバスラを出て、
バクダッドのドーラに住んでいます。
元々、ドーラにはスンナの人たちが多く住んでおり、
スンナにとって住みやすいと言われているからです。
しかし今のドーラはとても危険で、シーアの標的になっており、
コンクリートの壁で覆われているそうです。
2人のお姉さんは、ティクリートとシリアにいるとのこと。

hanaから時々もらうメールには、
「昨日、バスラに住んでるスンナの友達が殺されたの」とか、
「イラクではスンナが、毎日100人殺されてるの」など、
書かれていました。
hanaは広島での研修が終わっても、戻る家がありません。
イラクに戻ること自体、危険な上、
家族はバスラを出てしまっているからです。

hanaはまだ広島での研修があるため、
日本滞在を延長することができました。
しかしイラクの治安が数ヶ月でよくなるとは思えないですし、
彼女のためにどうすることが良いのか・・・

イラク戦争を支持した私たち日本人は、
そんな彼女の境遇に無関心であってはならないと思います。

140台を行ったりきたり
しています。

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