日本にいてイラクに寄り添う①

今現在、日本も多くの問題を抱えていると思います。
医療福祉、年金、少子化、憲法改正、子どもの自殺、ニート、
などなど。
そこで敢えて何故、私はイラク医療支援に関わるのだろう?
きっかけは些細なことでしたし、
特にイラクに思い入れがあるわけではありませんでした。
この活動に関わり始めてから、「辞めたい」と思ったこともしばしば。

イラクに大量破壊兵器があるという不確かな理由ではじめたイラク戦争。
日本もこの戦争を支持し、自衛隊を派兵しました。
結局、大量破壊兵器なんてなかったわけですが、
日本が支持した罪は消せるものではありません。
「自衛隊は軍隊ではない」といくら言い訳しようとも、
他国から見れば、これはれっきとした軍隊。
自分の国に、他国の軍隊が入ってくるということは、
とてもセンシティブな問題です。

イラク戦争開戦前、日本政府は、
「難民がでたら、きちんと対処をする」と明言したにも関わらず、
ヨルダンにいる100万人のイラク人都市難民、
ルウェイシッド難民キャンプ(ヨルダン)にいる数百人の難民たち、
そして、イラクとヨルダンの国境に置き去りにされている
何百という難民たち。
日本政府は、彼らに手を差し伸べようとしません。

そしてイラク戦争で使われた、劣化ウラン(DU)。
劣化ウラン(DU)とは、原子力発電所から出るゴミのことです。
放射能を放出し続けるこのゴミは、他に使いようがないため、
また、性質上、武器に転用するのに好都合なため、
戦争時の武器として使われています。
DUの半減期(放射能が半分に減る時期)は45億年。
地球が誕生してから46億年なので、
DUに汚染された場所は、半永久的に元に戻らないわけです。
日本の原発から出た劣化ウランは、アメリカに譲渡され、
イラクの子どもたちの頭上に降り注ぎます。
私たちの豊かさの裏には、イラクの人たちの悲しみがあるのです。

私はこれらのことを知ってしまった以上、
この事実から目をそらすことができなくなりました。
他国の幸せを踏みにじって今ある私の幸せを、
いつか生まれてくる自分の子どもに、どう説明しようか・・・
この国の将来を担う子どもたちに、恥じない私でいたいのです。

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