日本にいてイラクに寄り添う③

今のイラクは、内戦状態に突入しています。
ただの、イスラム教の宗派対立ではありません。

この混沌とした情勢に乗じて、
儲けようとする輩がいるのです。

一昔前、ポル・ポトがいたころのカンボジアをご存知ですか?
クメール・ルージュが、知識人を片っ端から虐殺したあの出来事を。
あれと同じことがイラクでも起こっているのです。

アカデミックな職業である、医者や大学教授が
脅迫状を送りつけられ、
その通りにイラク国外に脱出しないと、容赦なく殺されます。
人の命を救う医者や、教育者をイラクから消すことで、
イラクの機能を麻痺させ、
それに乗じて甘い汁を吸おうとしている人たちがいるわけです。
時には、パン屋などの商店が襲撃され、
生活の根幹を崩そうとしている人たちもいます。

有能な医者はどんどん国外に逃げるので、
国内に残っている多くの医者は質が悪く、
その結果、助けられる命が助けられなくなっているわけです。
私たちJIM-NETと協力しあってるイラク人医師は、
技術も人間性も、とても素晴らしい方たちばかりですが、
「脅迫状がくるまでは」と、頑張ってイラクに踏みとどまってくれています。
全ては、イラクの子どもたちのためです。

イラクは停電が多く、一日2時間しか電気が使えないことがほとんど。
車で通勤する医者たちは、病院(自宅)までノンストップで
車を走らせるそうです。
何故なら、途中、信号などで止まってしまったら、襲撃されるからです。
なので通勤するには車が必需品ですが、
ガソリンがなかなか手に入りません。
そのため、通勤できない(しない)医者や看護師が多いそうです。
こんな不安な中で、患者さんたちは闘病生活を強いられているのです。

「夜寝る時、明日の朝、自分の命があるかわからない」
こんな生活をいつまで続ければいいのでしょうか。

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