紙のおはなし①

タスマニアをご存知でしょうか?
オーストラリアの南に位置する、
北海道よりも少し大きな島です
世界遺産にも登録されています

ここは原生林に溢れ、
ここにしかいない貴重な動植物が生息しています

しかし今、深刻な問題になっているのは、
タスマニアの原生林が、大規模に皆伐されているということです
皆伐とは、文字の通りで、
成熟林(樹齢200-1000年のもの)だけを選んで伐採している(択伐)のではなく、
全ての森林を根こそぎ伐採することです
そしてそのあと、空からナパーム弾を投下し、
燃やしてしまいます
これは、植林をするのに必要な行程ですが、
全ての動植物を根絶することになるのです

タスマニアには、絶滅危惧種が多数存在します。
一体何のための、世界遺産登録なのでしょうか
一日にサッカー場40個分が、消失していると言われています

タスマニアは、ユーカリの原生林が生息している、
世界的にも貴重な場所です。
特に有名なのが「セイタカユーカリ」で、
多くの野生動物がセイタカユーカリの森林で暮らしています

しかし、このセイタカユーカリが集中的に伐採されているのです
州有林チップの71%に原生林が混じっているといわれています。

この辺りをしきっているのは、
オーストラリアのカンズ社です。
広葉樹の木材チップ会社としては最大規模です

ガンズ社が扱っているチップの80%が日本行き。
タスマニアの原生林は、テッシュペーパーやトイレットペーパー、
コピー用紙などいろんな商品として私たちの目の付く所に存在しています。
つまりそれらを使う私たちは、
タスマニアの森林破壊に加担していることになるのです

私はこの事実を知ったとき、
めちゃくちゃショックで、悲しくなりました

ちなみに、

王子製紙(ネピア)
日本製紙(スコッティ、クリネックス)
  ↓↓
タスマニアのチップ10%が、使われています。

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