まず、ナクバを知ることから①

2008年12月27日。
イスラエル軍による、パレスチナ・ガザ地区への空爆が始まりました

まず、イスラエルとパレスチナの位置関係です
以下のサイトをクリックすると、地図がでてきます。

地図で見る中東情勢

パレスチナは、
①ヨルダン川西岸地区
②ガザ地区
に分かれています。

以下のサイトをクリックすると、隣国との位置関係がわかります

WorldNavigator

ガザ地区は東京23区くらいの広さで、
約150万人が生活しています。
2000年のインティファーダ(民衆蜂起)以降、
イスラエルによる厳しい封鎖が行われ、
特に2007年にハマスがガザ地区の実権を握ってから、ガザの封鎖が強化され、
物資がほとんど入ってこない状況です
人の行き来もできなくなりました

2008年11月には、
国連の食料供給もできなくなり、電気もストップ
医療品も燃料も食料もないような状況で、
ガザの人たちは、命の危機にさらされています

そして去年の12月27日に、
イスラエル軍による空爆が始まり→地上戦となったわけです

今回のイスラエル軍の攻撃理由は、
「ガザ地区のハマスによるロケット弾攻撃が続いているから」とのこと。
日本では、「ハマス(イスラム抵抗運動)=テロリスト」と認識されていますが、
実際は、パレスチナにおける最大のNGOです

軍事部門もありますが、福祉活動も行っており、
それが市民に評価され、2007年に公正に選ばれた政党なのです。
ヨルダン西岸地区やガザ地区で蔓延した汚職をなくし、
ないも同然だった公共サービスに力を入れてきました
ハマスの政治部門には、欧州の大学で博士号を取得した
医師や技術者、科学者がたくさんいます
ハマスは、本気でパレスチナの問題に取り組んでおり、
だからこそ、強行姿勢をとっているわけです。

かたや、汚職にまみれ、
暴力を放棄してイスラエルを認めはしたものの、
パレスチナの独立を勝ち取れず、
パレスチナ人に「裏切られ感」を与えたファタファは、
現在、ヨルダン川西岸地区を支配しているパレスチナの政党で、
アッバース議長が率いています
(ちなみに、初代議長はアラファトです)

つづく。

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