チェチェンでは、民間人の強制失踪が行われていることを
ご存知でしょうか?
1991年の旧ソ連崩壊後、チェチェン共和国は独立宣言をしましたが、
ロシアから認められていません。
94年に、ロシアはチェチェンに武力侵攻し、
2001年以降も、ロシアは「テロとの戦い」を名目に、
チェチェンの弾圧を続けています
具体的には、拷問、強姦、拘束など、
人権侵害にあたるものです
そして最も深刻なのは、強制誘拐です。
チェチェンでは1999年以降、子どもを含めて
3000人~5000人のチェチェン人が強制誘拐させられたと
考えられています。
誘拐された人のほとんどが消息不明で、
運良く見つかった遺体には、
拷問のあとがあったり、
国内各地にある集団墓地に埋葬されているとも言われています
そして被害者の家族は、
当然、急にいなくなった家族を見つけ出そうとしますが、
そんな家族を強迫して、捜索をやめさせようとします。
目撃者が証人として立ち上がろうとした場合も、
命の危険にさらされます。
そして結局は捜査の打ち切り。
今まで、強制誘拐の件で告発された人は、いません。
つまり、当局には捜査する意志がないのです
しびれを切らした被害者の家族たちは、
ロシアの外に正義を求めています。
つまり、欧州人権裁判所に申し立てをしようとしているのです。
これは明らかに、
人道に対する罪です。
武器を持たない市民に、集団で行うのですから。
よくある手口としては、
武装勢力とみなされる人たち
(もちろん、何の罪もない、普通の民間人です)に対して、
覆面をして、家に押し入り、連れ去ります。
その際に使用する車のナンバープレートは、隠されています。
女性、子供、老人、関係なく連れ去ります。
では誰が、強制誘拐をしているのか?
①チェチェン大統領である、
ラムザン・カディロフが指揮する武装組織・カディロフツィ
②「石油連帯」よ呼ばれる、チェチェンの治安部隊。
③チェチェン系の指揮官と、チェチェン系の隊員がいて、
チェチェンに駐在しているロシア連邦軍。
と、言われています
そして、チェチェンで行われていることは、
日本でも行われているのです。