ロシアの闇とチェチェン~そして日本へ①

今年の10月7日で、
ロシア人ジャーナリスト、
アンナ・ポリトコフスカヤさんが暗殺されて丸1年になります。
そして11月23日は、
アレクサンドル・リトビネンコ氏が暗殺されて1年です。

アンナさんは頻繁にチェチェンに通い、
ロシア軍に虐げられている人々の声を拾い、世界に届けるため、
プーチン政権批判を続けていました
アンナさん暗殺直後、
イギリスに亡命してプーチン政権批判をしていた元FSB(連邦保安局)の
リトビネンコ氏も暗殺されてしまいます。

アンナさんは誰に、何故、殺されたのか?
真相はまだ分かっていません

ある日本女性が、アンナさんを追悼した詩を残しています
「武器一つ持っていない、たった一人の女性が
権力の皮をかぶった強盗たちは
そんなにも怖かったのか
たった一本のペンをそんなにも恐れたのか」

真に強い政権であれば、
ジャーナリストに何を言われようと揺るがないはずです。
「権力は怯えてる」・・・・
だから、政権を批判する者を消すしかなかったのでしょう。

大概、どこのマスコミも、フィルターがかかり、
報道の自由がないものですが、
ロシアも同様です

数年前に北オセチアで起こった、
小学校占拠事件。
子どもたちを含め、約300人の方が亡くなりました。
あの事件はチェチェン人が起こしたかのように報道されましたが、
実際は、ロシア人将校が指揮していたわけです。

プーチン政権支持は70%と言われていても、
もちろん反対派もいるわけで、
しかしどんなに反政府デモが起こっても、
報道されません
しかし、同じ頃に行われた政府系の集会については、
人数が少なくても報道されるわけです

チェチェンの為に奔走したアンナさんが、
チェチェン人の間で全面的に支持を得ていた、というわけでは
ありませんでした
アンナさんに対してひがんでいた人たちもいたわけです。
*テロを容認するような発言があったこと。
*何を書いても弾圧されず、
ロシアのFSB(連邦保安局)と結託していたのでは?という疑い。。。

しかし、
強靭な精神力と誠実さで、
悪を暴こうとしていたアンナさんの気持ちは
忘れたくないですね

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