ホロコーストの果てに②

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アウシュビッツ強制収容所から約2キロ離れたところに
広大な敷地を占めるビルケナウ。
死の門をくぐって鉄道の引込み線がまっすぐ敷地内に
入り込んでいます

多くの人が、映画やテレビで見たことがあるのではないでしょうか?
ここにはかつて、300棟以上のバラックが並んでいました

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今でも当時のままのバラックが数棟あり、
自由に中を見学することができます

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これは全てベッドです
大勢の収容者たちが、身を寄せ合って眠った、
蚕棚のような木製のベッド。
(ロープの向こうには行くことができません)

床はコンクリートとむき出しの土でできており、
天井には隙間があるので、
風が入ってきます

バラックの中にはいると、物凄い湿気と埃でむせ返り、
息を吸うこともままなりません

まず、外で大きく息を吸って、タオルで口と鼻を覆い、息を止めて中に入ります。
そして、中をよーく見てから、出てくる。
それを繰り返しながら、入れる全てのバラックを見学しました

60年前も、こんな悪辣な環境だったのでしょう。
冬なんか寒くて寒くて、凍え死にそうです

ソ連が侵攻してくる直前に、証拠隠滅のためナチスが多くのバラックや
ガス室を破壊してしまいました

しかし過去の事実を消し去ることは、できないのです。

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