DAYS JAPAN 10月号

DAYS JAPAN 2006年10月号も、
いろんなことが、私の頭の中を、
ぐるぐると駆け巡りました

日本のダム建設と、闘う人々の記事。
ダム建設という公共事業をめぐって、
村が、賛成派と反対派に分かれて対立。
そして、住居移転により、故郷を亡くす人々。
山林を切り開くことで、環境破壊を引き起す。
ダム建設は、まさに「村の破壊」につながるわけです。

現在も全国30箇所で、
ダム建設反対の運動が行われています。

しかし、ダム建設に賛成する人にも、理由があるのです。
ダム賛成派の人のセリフ、
「正直に言うと金が欲しかったんだ。
子どもの学費に悩んでいた時だったから。」
電気も15Aから100Aになって、生活が一変したとのこと。

賛成派の人も反対派の人も、
自分の家族を大切に考えている、普通の人たちなんですよね。
どっちにも言い分があるし、
ただ、「反対・反対」と言っていても、
何も変わらない。

私は、青森の六ヶ所村でも、そう感じました。
六ヶ所村には、核燃料再処理工場が造られ、
大気中・海の沖合いに放射能を放出しています。
六ヶ所村の住民たちも、「賛成・反対」に分かれて、
対立しています。
しかし、どちら側にもそれぞれ言い分があって、
どっちが良い悪い、ということではありません。
ただ一方的に反対しても、何も変わらないのです。

多少生活が不便になっても、
電気や水が簡単に手に入らなくなっても、
気持ちのいい生活ができるんだよ、ということを
実行して広めていく必要があると思うんです。

東京には原子力発電所も、核燃料再処理工場もありません。
しかし、消費電力が一番大きいのは東京です。
他の人たちを放射能まみれにしておいて、
自分たちだけ安全に豊かな生活を手に入れるなんて、
おかしな話です。

日本はODAで、海外にもダムを作っています。
「貧しい人を助ける」と、インドネシアにダムを作った日本は、
結局、環境破壊・生活基盤の破壊を引き起こし、
地元住民は東京地裁で裁判を起しています。

私が以前、ニュースで見たのは、
ODAで東南アジアの某国(どこの国か忘れてしまった・・・)に
ダムを作り、住民に立ち退きを要求。
その見返りに、肥沃な土地を与えることを約束。
しかし実際に与えられた土地は、不毛で農作物ができないことが判明。
住民たちは生きるために、娘を売る(又は、娘が自ら)わけです。
これも確か、裁判になっているはずです。

私はNGO活動をしているとよく、
「青年海外協力隊にならないの?」と、聞かれます。
私の周りにも、協力隊OB・OGがいます。
私も20代になったばかりのころ、協力隊に憧れていました。
しかし、大学生の頃、NGO活動を始めるとすぐに、
協力隊の悪評を耳にすることに。
つまり、「ODAの使い方が良くない」と。
もちろん、素晴らしい活動をしている方もたくさんいますし、
地元住民のためになっているODAもあります。
しかし、自分の中では納得しきれず、
結局は協力隊を受けるのは辞めてしまいました。

DAYS JAPAN 10月号の一つの記事から、
私の頭の中は、ぐるぐるぐるぐる
いろんなことを、考えてしまったわけです。

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