ミャンマー/ビルマ 穏やかな川の向こうで②

ビルマの人たちって、
他人を放っておけなく、とっても温かいんです
私はそういうビルマ人が大好きです
ちなみに、ビルマをよく知る人たちは、愛情を込めて、
「うっとうしい」と言ったりします

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荷物を乗せる屋根にもお客が乗って、えっちらおっちら、バスは進みます

私が病棟で、ビルマ語が通じなくて困っていると、
一瞬で人だかりができ、
私の下手なビルマ語をいち早く理解した人が、通訳をしてくれます

ある患者さんのことを親身になって面倒見ているから
その患者さんの家族かと思いきや、
実は、隣の患者さんの付き添いに来たお友達、だとか

そういうことは、日常茶飯事です。

私がビルマに初めて訪れたのはちょうど10年前。

男の人がロングスカート(ロンジー)をはき、
今まで訪れた、東南アジア諸国の人たちと顔立ちが異なり、
同じアジアでも、こんなに民族が違うものかと、
感動と衝撃を受けたことを、
今でも鮮明に覚えています

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幼い頃にテレビで見たことがある、
チャイティーヨーパゴダ
岩と岩が数センチしかくっついていないのに、
絶対に下に落ちないんです
そんな神秘的なチャイティーヨーパゴダば、
ビルマの仏教徒の巡礼地の一つです

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私がそこに訪れようと思い、早起きして駅に向かうと、
物凄い人・人・人
どうやら、その日は仏教の祝日で、
みんなチャイティーヨーパゴダに向かうとのこと。
電車はすし詰め状態で、ホームにも人が溢れ返り、
まったく乗ることができません
「私も仏教とよ!」と言っても、所詮外国人。
後回しにされてしまいます

そんな時、私の周りには人だかりができ、
「どこに行きたいの?チャイティーヨーパゴダ?
あなたが電車に乗れるように、私たちが駅長さんに掛け合ってあげる」と、
カップルが声をかけてくれ、駅長さんや(駅内の)警察を行ったりきたりして、
電車が出発するギリギリまで交渉してくれたのです

結局私は電車には乗れず、
タクシーをチャーターして行くことにしたのですが、
とにかく私は彼女たちの気持ちが、
物凄く嬉しかったんです

それから10年。
直接彼女たちにお礼をすることはできないけれど、
ビルマの病院で働くことで、
少しでも恩返しができたらと、思うのであります

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2008年2月06日 ミャンマー/ビルマ 穏やかな川の向こうで①
2008年2月12日 ミャンマー/ビルマ 穏やかな川の向こうで②

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