映画のもう一つの楽しみ方

視覚障害者と一緒に映画を楽しみたい

そういうと、
「えっ目の見えない人が映画を観るの」と
聞き返されます。

はい、そうなんです
シティ・ライツでは、
視覚障害者と晴眼者が一緒に映画を観るための活動を行っています

シティ・ライツは活動がとても活発で、
毎週末のように、
都内や横浜、川崎で「映画を一緒に見る」機会が設けられています

先日、私の仕事がたまたまお休みの時、
練馬区の方で開催されていたのは、
「20世紀少年<最終章>」を、視覚障害者と一緒に観るというもの

ワクワクしながら早速申し込みました

まず、映画館の最寄りの駅で待ち合わせ
この時、私とペアになった視覚障害者の女性は、
私より10歳ほど年上で、Kさんといいます。

Kさんは先天的な視覚障害者ではなく、
数年前に視覚を失ったとのこと
なので、「20世紀少年<最終章>」を観る理由は、
「好きな俳優が出ているからなのっ」と、
嬉しそうに話してくれました

この時集まったのは20名ほど。
駅から映画館まで介助しながら移動し、
中に入ると、パンフレットやドリンクを買うときもお手伝い

トイレに行くときも、
「流す場所を教えてください。あとは一人でできますから」と。
そうですよね~。
最近のトイレは、流すのが手動だったりセンサーだったり、
場所もまちまちだし、視覚障害者の方にしてみれば使いづらいと思います
ちなみに男女のペアの場合、相手のトイレには入れないので、
そこに居合わせた同性の方にお願いするそうです

視覚障害者の方の映画の楽しみ方はいろいろあるようですが、
この時は、ラジオの副音声を聞く、というものでした

私もラジオを持参

CL

FM88.5MHzに合わせると、音声ガイドが流れるので、
音がないところは副音声で状況を理解することができます。
つまり映画の音を聞きながら、音声ガイドで補い、映画を楽しむのです

Kさんは、全く見えないわけでなく、
色や明るさがうっすら分かるらしく、
あとは想像力と音声ガイドで映画を楽しむことができたみたいです

Kさんは最後に、
「若い晴眼者の方が、こういう活動に興味を持ってくれて、
一緒に映画が見れるのが嬉しい」と、喜んでいました。

移動介助をする上で、
「もっと、こうすると良いよ」などなど、
Kさんからアドバイスをもらい、なかなか上手にできない所もありましたが、
喜んでもらえて良かった~~って、
嬉しくなりました

この活動に興味を持たれた方は、
是非、シティ・ライツに登録してみてくださいね
経験がなくても、誰でもできますよ
→ちなみに私は、以前に歩行介助の研修を受け、
 ボランティアをしていた経験がありますが、
 そのときの経験はあまり生かされませんでした

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