どの民族も子供は宝であって、成長を願う思いから災厄から護るための工夫をしています。
日本にも「背守り」があるし、湯上げ布も藍染や紅花染を施し、紅の部分で赤ちゃんの眼や口を拭いて眼病を予防したと言われています。
今回の展示で興味深かったのが、トルクメニスタンの子供服で、裾を切れっぱなしの状態にして縫い閉じていないのです。何故なら縫い代に邪気を引き込む、と言われているから。
もう1つ面白いのが、アフガニスタンの魔除け用の御守り袋。三角形の御守り袋は「背守り」として子供の背中に縫い付けますが、中にザクロやキュウリを入れて、花嫁が子宝を願って身につけるとか。
その外、中国、イラン、インド、シリア、グルジア等々の子供服や揺りかごが展示されていて、今回も盛りだくさんでした☆