コクーン歌舞伎、初めて見ました!!アヴァンギャルドな作品としては成功なのではないでしょうか?しかし、歌舞伎も落語も文楽も「古典的な美」が好きな私としては、「うーん」って感じ。
『四谷怪談』というと、最後は伊右衛門が死んで終わりが定番だけど 、串田さんの演出はその辺をグレーにして、逆にお袖・直助・与茂七の三角関係に決着させていて、「あっちを立てれば、こっちが立たず」みたいな感じで、なかなか「双方ヨシ」は難しいね。
中村獅童の伊右衛門は正直物足りなくて、でも彼のコメントを読むと、あまり「色悪」は追求せずに彼なりの伊右衛門を作り上げたとか。まあ、これは好みの問題だから、敢えてそういう役作りをしたのなら、それもアリか、、、
勘九郎・七之助は不動の安定感。とは言え勘九郎の直助はちょっとテンション高すぎ!?今回の収穫は中村国生の演技が少しマシになっていたことかな。
松本の大歌舞伎は市民ボランティアで運営されているみたいで、「みんなで作り上げてる感」が、凄く感じられました!