生活工房で開催中の、
「トルコ トカットの木版(バスク)」は、会場は小さいながらも、ぎゅっと凝縮された内容の濃いエキシビションです。
バスクとは、スカーフなどの布地に木版でハンドプリントをする手工芸のことで、トカット県では600年の歴史があります。多くのムスリマが頭に被っているスカーフはバスクで、ただ近年ハンドプリントから機械の大量生産に移行したことで、バスク職人が少なくなりつつあります。
バスクの柄や配色、「オヤ」という縁飾りを付けたりして、自分らしい唯一無二のスカーフを、女性たちは作ってきたのです。
最近は、バスクの技術と芸術性にトルコ国内外での関心が高まっており、その技を引き継ごうとする人たちが増え始めているとのこと。
バスクは、失って欲しくない技術の1つだと思います。