平和省プロジェクト

平和省プロジェクト」というのを聞いたことがあるでしょうか?
今、世界の主な国々では、平和省を作ろうとする動きがあります。
今回、21か国・50人の方々が日本に集まって会議を行い、
平和省創設のための話し合いを行いました。
今年で3回目だそうです。

平和省とは、
国同士の紛争から、家庭内暴力にいたる全ての争いを、
暴力に頼らず対話によって解決する方法を提案し、
また子どもの平和教育を推進する政府機関です。

世界には、すでに平和省創設が実現している国が
2つあります

①ソロモン諸島
②ネパール
です。

ネパールの、平和省創設のリーダーは25歳の男性です
先進国にも平和省ができれば、
途上国のお手本になると、
日本にもその役割を期待しています

そして、もうすぐ平和省ができそうな国が、
コスタリカです。
コスタリカは、1948年に軍隊を放棄しました。
今でも防衛のシステムはありません
平和省は、法務省の中に作られる予定で、
反対している国会議員は1人もいないそうです。
平和省ができたら、「ピースアーミー」を組織して、
平和教育を子どもたちにしていくそうです

そして、各国の平和省創設の動きを、
書いてみたいと思います

カナダ→1956年に、イギリスから、エジプト侵攻への協力要請がありましたが、
    それをはっきり断っています。
    平和省創設については、5つの野党のうち2野党が賛成しています。
    性、先住民など、多様性を認める社会作りに、平和省を役立てようと
    思っています。

オーストラリア→コーネリアス博士が平和活動を長年行ってきたという
        土壌があります。
        2006年には、シドニーピースコンサートを開催し、
        各宗教者、政治家、芸術家、一般市民が集まり、
        「多様性の競演」のようなイベントがありました
        平和省創設には、民主党がサポートしています。

南アフリカ→南アでは、この運動はまだ始まったばかりです。
      しかし今回の日本会議で知り合った、他のアフリカ諸国の方々と、
      「平和のためのアフリカ連合」を立ち上げました。
      アフリカの子どもたちの為に、素晴らしい未来を作ろう!
      という、コンセプトです

ルワンダ→平和省を創設して、
     アフリカを、「自然に生まれて自然に死ねる大陸」に変えたいです。
     ダルフールとソマリアの紛争を止める活動をしたいです。

アメリカ→20歳の若者2人が、ユース代表で参加していました。
     今、高校や大学で30の支部を作りました。
     アメリカでは、若者たちの殺人率は他国の10倍という、
     日常の暴力にさらされています。
     今後も情熱を持ち続けて、支援(支部)を増やしていきたいです。
     特に平和教育に力を入れたいです。
     そして地域との交流、ロビー活動・・・
     世界中で学生、若者のムーブメントを起こします

     そして大人代表の女性。
     多くの議員が平和省創設の支持をしています
     今、平和大学があり、紛争の平和的解決方法が学べます
     そして国内(街中)での暴力削減も打ち出せるようになるばすです。

ウガンダ→この4年間で9人の大統領が誕生しました。
     全て軍事クーデターによるものです。
     ウガンダには「子ども兵士」が存在し、戦争のルールがありません
     議会レベルでキャンペーンを行い、
     学校のカリキュラムに平和教育を取り入れたいです。
     「非戦」を伝える協力を日本にしてもらいたいです

フィリピン→21年前に、民主的政権が誕生しました
      そして平和省をつくりましたが、規模が小さすぎます
      平和省の規模をもっと大きくすれば、
      各地の紛争対決の研究と実行ができます
      たとえば、ミンダナオ島の暴力など。
      日本に憲法9条を実施してもらいたいです。
      そうすれば各国があとに続きます。

イギリス→軍事力で身を守るのは、自分の中に弱さをつくることになります。
     真の強さとは、近隣と良い関係を作り、信頼することです。
     貿易や文化交流などが、それに役立ちます
     強さとは、平和と正しい外交の上に成り立ちます。
     そして人の心の中に平和を作るのです。

インド→平和省創設後、
    非暴力アカデミーを作ります。
    平和について徹底的に研究し、学ぶ機関です。
    非暴力的防衛には198種類あり、
    そのうち24種類の確かな例があります
    そして、その24の例については、教科書に載せるように訴えています。
    子どもたちの教科書は、過去の戦争だけを教えるのでなく、
    その解決策についても教えるべきです。
    軍隊はたくさんの時間と資源を使っています
    
日本→平和省ができたら、まず全ての紛争をなくします。
   しかしこれは最低限のこと。
   理想は、1人1人が平安にあることです。
   ビジョンをもちながら、今日できることは今日やり、
   少しずつ、変えていきたいと思っています。

イスラエル&パレスチナ
1枚の用紙に両国旗をプリントアウトしたものを掲げ、
「お互い、平和省を作ります」と、握手しました。
会場からはスタンディングオベーション
私も感動で涙が出そうになりました

そして最後に、伊勢崎さんがコメントを寄せました。
伊勢崎さんとは、アフガニスタンやシエラレオネなど
紛争地で、武装解除に尽力されてきた方です

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ウガンダやフィリピンは日本に大きな期待をしているが、
真実は全く違う。
日本は「防衛庁」を「防衛省」に格上げし、
テロ特措法やイラク特措法を制定した。

今、アフガニスタンでは
①ISAF(国際治安支援部隊)→NATOが指揮
②OEF(不朽の自由作戦)→米軍主導
が派遣されているが、
問題なのは、OEFである。

米軍は二次被害を出さないように、
空軍主体の空爆を展開している。
しかし実際に殺されているのは、タリバンでもアルカイダでもなく、
一般市民である。
今までに、3000人以上の民間人が死んでおり、
つまり、9.11のWTCでの被害者数を越えている。
年間1000人以上。
今年は現時点で400人を越えている。

そして、日本のテロ特措法の、インド洋での後方支援は、
このOEFを支援するものである。
日本はアフガンでの人殺しに加担している。

まず日本は、平和省のまえに、
インド洋から撤退すべきである。
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今年、国連では
10/2を「国際非暴力の日」と決定しました
10/2は、マハトマ・ガンジーの誕生日です
      

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