私は大学で美術史を専攻し、
卒論は、ボッティチェリの「プリマヴェーラ(春)」と
「ヴィーナスの誕生」についてだった。
死ぬほど美術が好きで、大学院で美術史を極めようと思っていたくらいだ。
そんな私が不思議な縁で、看護師になり今に至っている。
私が看護学校に入学した時から、
「看護に美術を取り入れることができないだろうか?」
「私にしかできない看護がないだろうか?」と、常々考えていた。
そんな時に知ったのが、「芸術療法」「アートゼラピー」というもの。
日本でも少しずつ認知され始めているが
それでもまだまだマイナーな分野で、
英国では国家資格だが、日本では国家資格になっていない。
いずれ、アートセラピーの勉強をしようと思っている私が
心ひかれている学校がある。
「HEART&COLOR」がそうである。
ここでは最近、世界子どもクレヨン基金を立ち上げた。
災害や病気、虐待などで苦しむ子どもたちに「クレヨン」という
心のおくすりを届けるのが目的である。
私も絵を描くことで(というより、色を塗ることで)心が癒されることを
体験しているので、この主旨にはとても関心がある。
「色」は、自分が思っている以上に、心の深い部分に入り込んでおり、
私たちの生活と切っても切り離せない存在だと思う。