ヨルダンとイラクに関わる話を3つほど、
続けて書きたいと思います
過去の内容については、コチラをご覧ください
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今はすでにない、
かつて存在した、難民キャンプです
ルウェイシド難民キャンプはイラク国境の約60km手前、
ヨルダン国内の、砂漠の中にありました
私が初めて訪れた2006年当時、
75家族495人がこのキャンプで生活をしていました
UNHCR管理の下、
約3年もの間、ここに閉じ込められていたのです
しかし徐々に、第三国への出国が決まり、
デンマーク、ニュージーランド、カナダ、
ブラジル、アメリカなどに受け入れが決定。
2007年に閉鎖されました
キャンプには、
イラク人、パレスチナ人、クルド人が混在していました。
クルド人は、顔立ちや髪の毛の特徴などから明らかです
パレスチナ人は、女性でも英語を話せる人が多かったように、
記憶しています。
イラク人も同様です
イラクからの難民の場合、
インテリジェンスの高い方たちが、難民になってしまうのではないか?
そんな気がしました
水や食料はUNHCRから供給されていますが、
必要最低限なので、
もちろん足りていません
なので、各テントで、家庭菜園を作っています
水は、このように給水塔の中に入っており、
各家庭で必要分、ここから持っていきます
私は2006年と2007年の数回、
健康診断を行うために、このキャンプを度々訪れました
診察が終るとすでに夕暮れ時
そして、キャンプ内の拡声器から、
アザーンが流れます
→アザーンとは、イスラム圏で一日5回流れ、
「お祈りに行きましょう!お祈りの時間です!」と促す言葉です。
私たちには帰る場所があっても、彼らには・・・
と、胸が痛くなる瞬間でした