イラクの農作物の行方

ヨルダンとイラクに関わる話を3つほど、
続けて書きたいと思います

過去の内容については、コチラをご覧ください

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ヨルダンの市場は、
開店時間は遅いですが、
午後に行くと、活気があって、にぎわっています

market

今でこそ、こんな風に写真を撮っていますが、
以前はやはりカメラを取り出しにくい雰囲気だったそうです

tomato

アラブ料理は、
トマトを使うことがとても多いです

kusa

これは、クーサー。
いわゆる、ズッキーニのようなものです

budou

これは、ブドウの葉っぱ
ブドウの葉っぱは、煮ても少々硬さが残り、
苦味もあるのですが、
お肉やご飯と混ざると、いい具合になります

doruma

これは、ドルマという、
アラブの家庭料理です
野菜の中身をくり抜いて、ご飯とひき肉を詰めます
何の野菜を使うかは、
その時々で手に入るものを、臨機応変に使います

この時は、クーサーとブドウの葉っぱを使いました

meron

このメロンは、食後のデザート
ヨルダンの南の方で採れるそうです。

ヨルダンの市場をまわっていて、
以前聞いた話を思い出しました。

この市場で、ナツメヤシを発見
「これは、イラク産ですか?」と聞いたところ、
「ヨルダンで採れたものだよ」と。

実は、
ナツメヤシ=イラク、と言うくらい有名なもの
日本の身近なもので言えば、
「おたふくソース」の原料になっているのが、ナツメヤシです

以前は、イラク産のナツメヤシに限らず、
いろんな農作物がヨルダンに入ってきてたのですが、
イラク戦争後は輸入の規制が厳しくなり、
イラク産のものは入ってこなくなったとのこと
→これは2006年の話です。

イラクでは劣化ウランが使われたので、
放射能汚染を恐れてのことです
農作物だけでなく、肉類も同様だそうです

じゃあ、イラクの肉や野菜はどこにいくのでしょう??
市場のおじさん曰く、
「輸入規制の緩い、シリアに行くんだよ」と

私がこの話を聞いたのは、
2年前のことであって、現在の状況は分かりません。
しかし、劣化ウランの問題は、イラク国内に留まらず、
こういった形で、近隣に被害が拡大していくんですね

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