世界フェアトレードデー 2009 ②

世界フェアトレードデー 2009 ①

5月10日に行われた、
世界フェアトレード・デー」でのファッションショーには、
ドッと人が集まり、立ち見が大勢出るほどの盛況ぶりでした

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ちょうどこの時期に合わせて、
インドの生産者の女性2名が来日しており、
このイベントの中で、彼女たちのトークショーが行われました

来日したのは、「アシシ・ガーメンツ」という生産者団体のシスターです。
1994年から障害女性10人の支援から始め、
今は、約300人の貧困女性も引き受け、病院や孤児院の経営も行っています

インドにはガン患者が多く、
それは、食料品や衣料品が化学薬品で汚染されているからだと、
彼女たちは考えています

そのため、アシシ・ガーメンツで扱っている衣料品は、
オーガニックコットン100%にこだわっています

コットンを栽培するのに、たくさんの農薬が使われるため、
生産者の健康や、環境に配慮してのことです

シスターたちが貧困地域をまわり、
仕事を必要としている女性を捜します。
女性たちの労働時間は1日8時間で週休2日。
私たちと同じです

給料はほかの工場より30%増であり、
これは州の最低賃金の30%増です。
その年によって変動はあるものの、
人が暮らしていくのに十分な金額を考えて、
このくらいの賃金に設定しています

しかし、アシシ・ガーメンツの給料が、ほかの工場より30%増にできるのは、
シスターたちの給料をカットしているからとのこと
シスターたちは、「やりがい」だけで仕事をしているようですが、
シスターを含め、すべての生産者が、
労働の対価をきちんと受け取れるような仕組み作りが必要であり、
それができてこそ、「フェアトレード」なんだと思います

とはいえ、シスターたちの情熱には頭が下がります

生産者のトークショーの後に、
グローバル・ヴィレッジの代表・サフィア・ミニーさんと、
ファッションジャーナリストで、マリ・クレールの元編集長・生駒芳子さんの
トークショーがありました

その中で生駒さんが言っていたのは、
「形のアバンギャルドは20世紀に出尽くした。
21世紀は、中身の追求。
つまり、その商品のストーリーやプロセスが重要になってくる。」と。

まさにそうですよね。
ファッションはコミュニケーションツールであり、
自分自身を確立する重要な役目を担っています
それだけでなく、身につける人の美しさにも直に影響します。
フェアトレードの商品は、身につけると嬉しくなり、
その日、1日が幸せになるんです

私の場合、仕事や旅行の時は、
脱ぎ着がラクでシワになりにくい、
モンベルのオーガニックのTシャツや、
ユニクロを愛用していますが、
休日の時に着る、ピープルツリーの洋服は格別です

是非是非みなさんも、この気持ちよさを味わってみてくださいねっ

ちなみに、最近のお気に入り
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この商品は、
バングラディッシュのクムディニ福祉財団が作ったものです
クムディニ福祉財団とは、
1938年から貧しい人のために病院をつくり、
女性の収入向上のプログラムを運営しています
現在、手織り・プリント・縫製といった技術で商品を作成し、
25000人の女性たちをサポートしています。

私たちが商品を買うことは、
女性たちが誇りをもって生きていけることに、つながるんですよね

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