5月10日に行われた、
「世界フェアトレード・デー」でのファッションショーには、
ドッと人が集まり、立ち見が大勢出るほどの盛況ぶりでした
ちょうどこの時期に合わせて、
インドの生産者の女性2名が来日しており、
このイベントの中で、彼女たちのトークショーが行われました
来日したのは、「アシシ・ガーメンツ」という生産者団体のシスターです。
1994年から障害女性10人の支援から始め、
今は、約300人の貧困女性も引き受け、病院や孤児院の経営も行っています
インドにはガン患者が多く、
それは、食料品や衣料品が化学薬品で汚染されているからだと、
彼女たちは考えています
そのため、アシシ・ガーメンツで扱っている衣料品は、
オーガニックコットン100%にこだわっています
コットンを栽培するのに、たくさんの農薬が使われるため、
生産者の健康や、環境に配慮してのことです
シスターたちが貧困地域をまわり、
仕事を必要としている女性を捜します。
女性たちの労働時間は1日8時間で週休2日。
私たちと同じです
給料はほかの工場より30%増であり、
これは州の最低賃金の30%増です。
その年によって変動はあるものの、
人が暮らしていくのに十分な金額を考えて、
このくらいの賃金に設定しています
しかし、アシシ・ガーメンツの給料が、ほかの工場より30%増にできるのは、
シスターたちの給料をカットしているからとのこと
シスターたちは、「やりがい」だけで仕事をしているようですが、
シスターを含め、すべての生産者が、
労働の対価をきちんと受け取れるような仕組み作りが必要であり、
それができてこそ、「フェアトレード」なんだと思います
とはいえ、シスターたちの情熱には頭が下がります
生産者のトークショーの後に、
グローバル・ヴィレッジの代表・サフィア・ミニーさんと、
ファッションジャーナリストで、マリ・クレールの元編集長・生駒芳子さんの
トークショーがありました
その中で生駒さんが言っていたのは、
「形のアバンギャルドは20世紀に出尽くした。
21世紀は、中身の追求。
つまり、その商品のストーリーやプロセスが重要になってくる。」と。
まさにそうですよね。
ファッションはコミュニケーションツールであり、
自分自身を確立する重要な役目を担っています
それだけでなく、身につける人の美しさにも直に影響します。
フェアトレードの商品は、身につけると嬉しくなり、
その日、1日が幸せになるんです
私の場合、仕事や旅行の時は、
脱ぎ着がラクでシワになりにくい、
モンベルのオーガニックのTシャツや、
ユニクロを愛用していますが、
休日の時に着る、ピープルツリーの洋服は格別です
是非是非みなさんも、この気持ちよさを味わってみてくださいねっ
ちなみに、最近のお気に入り
この商品は、
バングラディッシュのクムディニ福祉財団が作ったものです
クムディニ福祉財団とは、
1938年から貧しい人のために病院をつくり、
女性の収入向上のプログラムを運営しています
現在、手織り・プリント・縫製といった技術で商品を作成し、
25000人の女性たちをサポートしています。
私たちが商品を買うことは、
女性たちが誇りをもって生きていけることに、つながるんですよね