栄養失調とのたたかい

国境なき医師団(MSF)NL81号より

ニジェールでは昨年、干ばつとバッタの被害により
農作物がほとんどできず、深刻な食糧不足に陥りました。
そして、無料の食糧配給も行われていませんでした。
MSFでは2001年よりこの地で栄養治療プログラムを行ってきましたが、
今年の患者数は例年の数倍に膨らんでいます。
さらに、治療を受けられない子どもたちも多く存在します。

チャドの各地では、はしかが流行しています。
はしかは非常に感染力の強いウィルス性の病気で、
深刻な合併症や死を招くこともあります。
そして、はしかは栄養失調の原因にもなります。
MSFでは予防接種の時に子どもの栄養状態を調査したところ、
多くの子どもたちが重度の栄養失調で苦しんでいることが
明らかになりました。

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