世界フェアトレードデー 2009 ①
世界フェアトレードデー 2009 ②
「誰か」が変えてくれる、じゃなくて、
自分が変えなきゃ
自分が変化の一部にならないと
フェアトレードに関わるたびに、
そんな風に思います
ビジネスというのは、
消費者が求めるから成り立つもので、
今の経済格差が嫌だと思ったら、
買う人の意識を変えなきゃいけないんです
貧困というのは、個人の責任だとは思いません。
自分では這い上がれない、「囲い」の中に閉じ込められているような状態で、
つまり、外から手を差し伸べないと、どうにもならないんですよね
今までの経済は、短期でものを見てきました。
3年で得られる利益を、3か月~1年で得たことが、
今回の米経済危機を招いたと、聞いたことがあります
これからは、
「長くかけて手に入れるものに価値がある」という価値観に、
シフトしていかないといけないんだと思います
最近、グリーンエコノミーという言葉をよく耳にしますが、
これはただ、「環境を守ろう」「自然を大切にしよう」だけではありません
人権やジェンダーも含めて、持続可能な経済を作ろう、というこなのです
例えばインドの話
インドでは、1993年-2003年の10年間で、
10万人の農民が自殺したと言われています。
理由は、コットン価格の下落と、農薬価格の上昇です
コットンを栽培するには、大量の農薬が必要になりますが、
コットンの価格が下落したことで収入が減り、
農薬を買うことができないのです
それだけでなく、農薬は神経をおかし、それが自殺につながるともいいます
そして私たちは、インドで栽培されたコットンを使用した洋服を買い、
その背景にどんなことが起きているのか知らずに、生活しているのです
この世界に生きているのは私たちだけではありません。
いろんな人たちが、様々な場所で、
多種多様なバックグラウンドを持って、生きているのです。
自分が身につけている商品は、どこからやってきたのか?
自分が今、買おうとしている商品は、どんな人がつくったのか?
そういうイマジネーションが、世界を変えるんだと思います