ティムーからのメッセージ
「天の浮船~森を消費した国の少年と森を失った国の少女の出会い」
という朗読劇を見てきました。
主催は、「てのひら」という、
人身売買や児童買春を扱っているNGOです。
森を消費した国とは、日本のこと。
そして、森を失った国とは、タイのこと。
この朗読劇は、環境問題と児童買春、そして日本の問題を
うまく絡めています。
タイなど東南アジアで進む、森林伐採
その輸出先は主に日本です
そして森林がなくなることで、
少数民族は山を降りて低地に移住させられます。
しかし山を降りても仕事がない。
なんせ、少数民族は国籍がないのですから
幼い少女たちが、お金のため、または騙されて客をとらされ、
そしてHIV/AIDSに感染して亡くなります。
具体的な数字を挙げると、
16世紀から19世紀の300年間、アフリカの人が奴隷になったのは
約1200万人と言われています。
それに対し、2004年までの約30年間で、
女性・子供の人身売買の数は、約3000万人と言われています。
日本では、「買春ツアー」というものが存在し、
世界中に恥をさらしています。
買春ツアーを、少しでも水際で阻止しようと、
アジアの女性と子どもネットワークが、
成田空港でメッセージを流していたことがありました。
「自分の子どもたちにされたくないことを、他の子どもにしないで」
日本人は悲しいことに、
「日本の将来は子どもたちの肩にかかっている」
という意識が低いと思います。
少子化問題に真剣に取り組んでいないのも、
意識の低さから来るものでしょう。
これからの日本のために、
子どもたちに惜しみない投資、未来への投資をする必要があると思います。
大切なのは自分の子どもだけではありません。
自分の子どもさえ良ければそれでいいというものではありません。
児童買春をなくすには、意識を変えることだと思います。
宝である子どもたちを、みんなで育てていきたいですね。
日本の人身売買に取り組んでいるNGO
POLARIS PROJECT