抗癌剤の未来

今現在、
薬害イレッサ裁判が行われています

イレッサとは、アストラゼネカ社が作った、
肺癌に効く、錠剤の抗癌剤です。
しかし日本で使われ始めると、
5年で706人が、副作用で亡くなっています

もちろん、イレッサのおかげで助かっている人もいるわけですが、
国と製薬会社は、
「実際に救われている人がたくさんいるのだから、
700人や800人の方が亡くなってもしょうがない。」と言いたげな様子。

裁判の中で明るみになったのは、
医師の強迫まがいな態度
「イレッサを内服しなければ先はない。
これを使わなければ退院してもらいます。」と、
患者の命をたてに、イレッサの使用を強要し、
患者が断れない状況にもっていく・・・
そんなことが今でも続いているそうです

インフォームドコンセントのもと、
医師により全ての情報が公開され、
患者は納得してイレッサを選択しているとは言えず、
また、自分の命が消えることへの恐怖で正しい判断がしにくい中、
「イレッサを選択したのは、あなたでしょ」と
一蹴することはできません

裁判は、いよいよ医師への尋問がはじまりました
先月は原告側証人に対し、国・製薬会社による反対尋問。
そして今月は、国側証人への主尋問です。

そんな中、
先日、朝日新聞を読んでいたときのこと。
大腸がんの新薬「アバスチン」の話が載っていました
厚生労働省は、承認までの期間を短縮したため、
日本人特有の副作用を見落としてる可能性もある、と・・・
そのため、販売元の中外製薬は、患者の副作用を
追跡調査しているそうです。

時を同じくして、同社の他の記事では・・・
某大学病院の医師が安易に、
「イレッサやアバスチンが使えるようになった」と述べており、
前後の文脈から考えると、
「これらの薬を使うと、外来だけで治療ができ、
副作用の少ない薬」と受け取れてしまいます。

う~~ん・・・・
こんな載せ方をしていいのでしょうか?
そして厚生労働省は、
何度同じことを繰り返すつもりなのでしょうか

スポンサーリンク


スポンサーリンク