イラクの家族たち

今回は、
アファク・プロジェクトに関わっている、
イラク人の家族を紹介します

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マハムード君は、急性リンパ性白血病で、
治療のために家族全員で、バクダッドからヨルダンにでてきました。
今でも定期的に外来で、抗癌剤の投与を行っています

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マハムードはサッカーとゲームが大好き
学校から帰ると、お兄ちゃんとよく、
家の前でサッカーをしています

そして、薬剤師の学校に通っているお姉ちゃんのマルワンと、
絵を描くのが大好きな、妹のサファア。

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先日私たちが訪問したとき、
みんなで一緒に、
カレンダー作りをしました

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アファクの資金の中から、ミシンを2台購入。
買うとき、マハムードのお父さんに見立ててもらったのですが、
お父さんはミシンに興味津々
刺繍好きのお母さんは、やる気マンマンです

紙のカレンダーには、
お父さんが描いた「イシュタル門」のほか、
子どもたちの絵も載っています

お母さんとマルワンは、
刺繍を頑張ってくれました

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脳腫瘍の治療のために、
イラクのディアラから出てきたイラフ。
イラフのお父さんは、他の家族をディアラに残して、
イラフの治療のために、
たった2人きりで、ヨルダンに1年近く滞在しています

イラフは水彩画がお気に入りで、
事務所に来ては、よく絵を描いてくれます
絵の具がある時は、他の画材には見向きもしません

イラフの絵は、紙カレンダーに載っています

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アハマドは、白血病が寛解し、
(寛解とは、白血病細胞が血液や骨髄からなくなることです)
定期健診のために、バクダットからお父さんと2人で出てきます
アハマドは、笑顔がシャイな男の子
サッカーと勉強が得意で、お父さんの自慢の息子です

今年の6月にヨルダンで2人に会いましたが、
この時アハマドは、サッカーゲームの絵を描いてくれました
この絵と、お父さんが描いたイラク地図の絵が、
カレンダーに載っています

しかしこの後の7月。
アハマドのお父さんは、
バクダッドの路上で爆発に巻き込まれて亡くなりました。
私は、驚きとともに胸が痛み、鳥肌が立ちました。
ああ・・・
これがイラクなんだ・・・
これが戦争なんだ・・・

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真ん中に写っている、アハマド。
(注:上のアハマドとは違います)
「サラセミア」という地中海特有の風土病で、
イラクでの治療が困難なため、ヨルダンで治療を行っています。
一家総出で、クルディスタンから出てきました。(彼らはクルド人です)
→サラセミアは、赤血球が破壊される病気です

アハマドのお父さんはとても面倒見がいい方で、
アファクに関わっている患者家族のリーダー的存在です

姉のアスリーンは、弟妹を可愛がり、
アハマドは、弟のカリームと結束が堅く、
妹のバスナは、家族全員から可愛がられています

お母さんとアスリーンが刺繍を行い、
子どもたちの絵は、紙カレンダーに載っています

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クルド人のラーナちゃんちでも、
みんなでカレンダー作りを行いました

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お父さんは、脳腫瘍の後遺症で、
右麻痺があります。
なので、お父さんができる仕事を作り、
カレンダーの中に取り込みました

紙カレンダーの表紙は、カラーコピーではありません。
ラーナのお父さんが、200枚全て手でハンコを押したのです

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妹のマリアムは、お父さんが大好きです
お父さんが仕事をしていた場所で、
同じ仕事がしたいと、
ハンコ押しを始めました

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お母さんとラーナは刺繍を担当。
ラーナは刺繍が得意で、お母さんを手伝ってくれます

11月の時点で、以上の家族がメインでクラフトに関わっていましたが、
今は、数家族が増え、人手が増えました。
次回ヨルダンに渡航したときには、
その家族も紹介したいと思います

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