障害と向き合って ①

どこの国においても、
「福祉」というのは、優先順位の低い政策だと思います
日本でも、弱者切り捨てのような法案が、
次々と可決されていますよね

以前チラッと、ブルキナファソの福祉について書いたことがありますが、
今日は、ラオスの福祉についてです

難民を助ける会(AAR)は、
2004年11月から、ラオスの国立リハビリテーションセンターを通して、
車いすの普及事業を行っています
これは、ただ車いすを配布するだけでなく、

①自分たちで車いすが作れるようになるための技術移転
②メンテナンスの技術移転
③材料の確保
④資金調達
などなど

そして最終的には、日本人がラオスのこの事業から撤退しても、
ラオスの人たちが、自分たちの力でできるようにするために、
9年計画でことを運んでいます

さて、まずは、「ラオスってどこ」という感じですよね
ラオスは東南アジアの内陸に位置し、
ベトナム戦争時には、アメリカに協力したため戦場となり、
かなりの被害がでたと言われています

もともとラオスはフランスの植民地で、ラオス王国でした
ベトナム戦争後、マルクス・レーニン主義を掲げるラオス人民革命党により、
ラオス人民民主共和国として独立
今に至ります

車いすを作るのって、ホント難しいんですよ
私は仕事柄、車いすの患者さんをたくさん見ていますが、
ただ座ってもらえば良いというものではありません。
その人の体に合っていないと、すぐ「床ずれ」ができたり、
体が痛くなって座ってるのが苦痛になったりするんです

なので、AARでは、
今まで2000台の車いすを配布し、今は35台/月を配布していますが、
理学療法士や車いすの制作者とともに患者の聞き取り調査を行っています

聞き取り調査ができたのは100人ですが、
そのうち30%の人に何らかの問題がありました
①体に合っていない
②破損してしまった
③自分一人では使えないのに(手が使えない等の理由で)、
 介助してくれる人もいない。
④紛失
という結果でした

車いすは、作って配布したらそれで終わり、というわけではありません。
車いす自体のメンテナンスも必要ですし、
患者の体調が変化したら、
それに合わせて車いすを変えていかなければなりません

ちなみに、ブルキナファソでもそうでしたが、
ラオスにも脳性麻痺の患者がいます
脳性麻痺の患者さんは、普通の車いすに座ると体がつらいので、
背中や足下が動く、「リクライニング車いす」が最適です
しかしそれを今のラオスで作るには、材料の面でも難しく、
徐々に、少しずつ製作しているようです

ラオスで車いすを必要としている人たちって、
どんな人だと思いますか?

ラオスはベトナム戦争時の被災国であり、不発弾や地雷がゴロゴロしています
ラオスでは不発弾等の事故が毎年平均200件あります。
なので、不発弾事故の被害者が車いすを希望しているのかなあ~?と
思ったのですが、
車いすを一番多く使っているのは、交通事故で足が不自由になった人たちとのこと

不発弾事故の方が車いすを使っている割合は、全体の2%にとどまっています。
というのも彼らの多くは、義足を希望しているからです

ちょっと長くなったので、
この続きは次回に

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