世界フェアトレードデー 2010

5月8日は、世界フェアトレードデーでした
それに合わせ、5月はあちこちで、
フェアトレードのイベントが開催されていましたねーv( ̄∇ ̄)v

私は5/8に、グローバルヴィレッジ主催のイベントに
行って来ました~

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私は途中参加だったのですが、会場は満席

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この日に合わせて、グローバルヴィレッジの生産者の方々が来日。
私は、このお二方の話を聞くのが楽しみでした

バングラディッシュの生産者。
タナパラ・スワローズの代表、ライハン・アリさん。
そして、
ケニアの生産者。
ボンボルル・ワークショップの代表、マーシャ・アウィノさん。

タナパラ・スワローズ

1971年の独立戦争で男性がいなくなったタナパラ村では、
女性が一家の大黒柱として、生計を立てています。

タナパラ・スワローズは、働いてる女性が経済的に自立するのを応援しています。
バングラディッシュでは、手織り作業は元々男性の仕事です
しかし、それを女性がやることで、
「女性でも、できるんだ」ということを分かってもらう、
自信を付けてもらうためにも、女性が行っているそうです。

タナパラ・スワローズでは、主に衣料品を作っていますが、
プロジェクトは多岐にわたり、
農村発展プロジェクト。
      →マイクロクレジットで融資をしています。
       3500人の女性が参加。
有機栽培プロジェクト
      →1600人の女性が従事
DVの女性の保護
      →約12%が離婚経験者。
       適切なサポートを行ってるそうです。
コンピュータートレーニング

学校の運営
      →5年生の学校を2つ運営。
       公式の学校・児童300人
       非公式の学校・児童300人

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タナパラ・スワローズにとって、フェアトレードはどんな意味を持つのでしょう?
それは、公務員の倍の収入を得ることで、子どもたちを学校に通わせることができ、
また、外国の団体、例えばグローバルヴィレッジと一緒に、
デイケアセンターやハンディクラフトセンターを作るなど、
共同プロジェクトで、さらにできることを増やすことができます

代表であるライハンさんの目標は、
2012年までに受注を倍にして、さらに250人の女性を支援することです
そして、さらに5年プラスした高等学校を作るのも目標です

エネルギーもソーラーパネルにして、雨水利用ができるようにし、
プラスティック製品を使わないようにして、、、夢は広がります(☆゚∀゚)

衣料品に関しては、商品の70%を、グローバルヴィレッジが購入。
その他の国は、スイス、フィンランド、韓国、イタリアなど。
染料はアゾフリーで、
3人1組で1日7メートルしか織れません
織物・染料のほか、縫製や刺繍も行いますが、
電動ミシンを使わず、足踏みで行っています。
その方が、多くの女性にたくさんの仕事を提供できるからです
しかし試験的に電動ミシンも導入しており、
仕事を拡大するなら、電動の本格導入も考えているとのこと。

首都ダッカの工場から移ってきた女性たちもいます。
ダッカの工場は、低賃金で1日10時間以上の労働(*・ε・*)ムー
体調不良になる女性も多いそうです。

タナパラ・スワローズで働いてる女性たち曰く、
フェアトレードの仕事は、女性が自由になり、
自分の頭で物事を考えることができるようになります
自分の子どもにお金を残せることが嬉しい。
女性の自立は、持続可能な世の中を作ります~(*’-‘*)

ボンボルル・ワークショップ

フルタイム120人
バーとタイム35人
80%以上が障害者の団体です

主に、小物やアクセサリーを作っています。
皮、木、テキスタイル、骨、ソープストーン、真鍮、種、
銅、空き缶、半貴石、などを使用

グローバルヴィレッジとの取引は95年からで、
定期的な発注が、8か月/年の雇用を生み出します。

生産者だけでなく、その家族や近隣に住む人たち500人が、
社会的サポートを受けています~(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

例えば、診療所。
HIV/AIDSの治療→意識向上プログラムも行っています。
保育所→3-6才の子どもを130人預かっています。
住宅支援

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そんな生産者の話を聞いた後は、フェアトレード商品の
ファッションショーです~~(*゚▽゚*)
春夏物のあとは、秋冬物です

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最後のシンポジウムは、
「フェアトレードタウン、日本での実現に向けて」

フェアトレードタウンとは、
フェアトレードラベル運動をサポートすることを宣言した自治体のことで、
そこに住んでる市民は積極的にフェアトレード商品を購入し、
フェアトレードを広める啓蒙活動をしています
→フェアトレードタウン運動

フェアトレードタウン第一号は、
イギリスのランカシャー州のガースタングという街です

フェアトレードタウンは、自治体が宣言するものではなく、
市民が自主的に動き、町民集会などで宣言をするわけです(☆゚∀゚)

カフェや食堂に積極的に働きかけて、
フェアトレードの食材を使ってもらったり、
町内集会で「カカオ生産者の実際」を伝えたり、
「奴隷貿易の劇」を行ったり

そして、学校、教会、商店、カフェなどで、
フェアトレードの食事会を開催し、
共感・賛同してくれる市民を増やしていったのですv( ̄∇ ̄)v

フェアトレードタウンは、
一部の関心が高い人たちだけで成り立つものではありません
まずは、地元の理解があって、職場や学校、商店などが
支持してくれないと始まりません。
フェアトレードタウンを宣言するまでの過程には、
たくさんの話し合いや活動が必要になり、
地域の活性化にも役立つわけです

今、フェアトレードタウンは世界的な広がりを見せ、
世界18か国806の自治体が宣言しており、
年内に1000自治体に達すると言われていますv( ̄∇ ̄)v

その中には、ロンドンやサンフランシスコ、ローマと言った
大都市も含まれています

現在、「日本にも早くフェアトレードタウンを作りましょう」
という流れになってきています。
私も、単純に「いいことだ~(*’-‘*)」と思っていたのですが、
「それって、本当にいいことなの」と
疑問を持つようになりました・・・

この話は次回、ということで~

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シンポジウム会場の外では、
たくさんのフェアトレード商品が売られていました~

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ありがとうございます。

mana

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