アムネスティ・フィルムフェスティバル⑨

S21 クメール・ルージュの虐殺者たち
(2002年 フランス映画)

「S21」とは、政治犯収容所のこと。
ここに、加害者(元看守)と被害者(元捕虜)を集めて、
25以上前のやりとりを再現します。

当時の様子と心境を、淡々と語る元看守。
「やらなければ、自分が殺されてた」
自分たちが犯した過去の過ちに対峙しきれない加害者。
彼らは、今、普通の市民として生活をしている。
過去の出来事は、心の奥底に、闇に葬るしかないのか?

この世に生還した、たった3人の被害者。
そして100万人以上の被害者の、遺族たち。
かれらは、カンボジアを再建するために、
過去の出来事と、どうやって向き合ったらいいのか・・・

とにかく、語らなければならない。
両者が対峙して、未来に伝えていかなければならない。
そんなメッセージが込められている映画だと思います。

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