アムネスティ・フィルムフェスティバル⑧

蜘蛛の巣の間から
(2004年 パレスチナ映画)

こんなことが、あっていいのか
いや、あってはならない

この映画に出てくる女性の話。

まずその話の前に・・・
パレスチナには、
イスラエル軍による多くのチェックポイント(検問所)があります。
パレスチナ人がそこを通るのは容易ではなく、
さまざまなトラブルを引き起こしているのです。

陣痛が始まり、夫の運転、義父の付き添いのもと、
車で病院に向かいます。
義父が付き添ったのは、息子(夫)を心配したからです。
意外にもチェックポイントをすんなり通り・・・
その直後、イスラエル兵による銃の乱射。
夫は死に、
妻は全裸にさせられ、路上に放置。
雨が降る冬に2時間も。
その時、陣痛は5分おき・・・
アラブ・イスラムの女性は、実の両親・家族にも、
絶対に裸を見せません。
全裸で路上に放置されるということは、
陣痛以上の苦しみです・・・

イスラエル兵も、まわりの人々も、
路上で全裸にされ、陣痛に苦しんでいる彼女を、ジロジロ見るだけ。
手を差し伸べる人は誰もいなかったといいます。

パレスチナには、
チェックポイントだけでなく、巨大な壁ができ、
パレスチナ人の行動を規制しています。
学校や病院に行くことが困難な状態にあるのです。

そして毎日続く、外出禁止令。
数週間に2時間しか、外に出れないことがしばしば。
そんなんじゃあ、仕事に行くことさえ困難です。
泣き叫び、情緒不安定な子どもたちも増えています。

それと反対に、自由に外出でき、
ときにはパレスチナ人に石を投げ、
トラブルを起している、イスラエル人の入植者たち。

イスラエル人にもランクがあるのはご存知でしょうか?
まず、チェックポイントにいるようなイスラエル兵は、
イスラエルの貧困層です。
そしてイスラエル人入植者も・・・

パレスチナ自治区にイスラエル人が入植するのは、
パレスチナの国を作らせないため。
パレスチナ自治区に、ポコポコとイスラエル人の居住区があったら、
国を作ることができないですもんね。
なのでイスラエルの貧困層は、
入植を奨励しているイスラエル政府からお金をもらって、
自治区に住んでいるのです。

なので、パレスチナ人にとって、
イスラエル人入植者は敵であるように、
一般のイスラエル人にとっても、
イスラエル人入植者は、一線を画した存在なのです。

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