難民と日本

2002年5月、中国の瀋陽で日本総領事館に駆け込んだ、
北朝鮮一家5人のことを覚えているでしょうか?
私はあの報道をテレビで見たとき、
自分が日本人であることを、とても恥ずかしく思い、
悲しくなったのを覚えています
そして「日本人は難民に対して冷たい」という印象を、
国際社会に与えてしまったのです。

日本は難民認定者数が少ないです。
しかし、もともと申請者数が少ないので、
認定者と申請者の比率を見ると、
他の先進諸国に比べて極端に少ないというわけではない、
と言う人がいます。

これは、どうでしょう?
日本の難民認定方法が非常に厳格であると、
国際社会で風評が広がっているので、
申請者が移住先に日本を選択しないだけなのではないでしょうか。

難民とは、自国にいると迫害を受ける充分な恐れがあるために、
他国に逃れたひとのことです。
特に難民の生命や自由が脅かされる場合、
強制的に追放したり送還することは禁じられています。

しかし日本はとんでもないことをやからしました。
2005年1月、トルコから逃れてきたクルド人父子は、
国連が認定した難民(マンデート難民)であったにも関わらず、
そして難民認定を求めて最高裁へ上告中だったにもかかわらず、
法務省入国管理局によって、トルコに強制送還されたのです
難民の本国送還は命に関わるため、
難民条約で最重視されている禁止事項です。
しかも彼らは国連が認定した難民。
マンデート難民(国連が認定した難民)が本国送還されたのは、
初めてのこと
国連高等弁務官事務所は日本に抗議し、
世界中から非難されました

中国の瀋陽に続き、
私が難民問題で日本を恥ずかしいと思った、2つめの出来事です

なぜこのクルド人父子は、トルコに強制送還されたのでしょう。
実は不思議なことがあります。
日本における、難民申請者の国籍別内訳をみると、
①ビルマ(ミャンマー)
②トルコ
③バングラディッシュ
④イラン
と、続きます。

しかし実際に認定された難民の内訳を見ると、
①ビルマ(ミャンマー)
②イラン
③アフガニスタン
④その他・・・
と、続きます。

申請しているトルコ人難民が認定されていないことが分かります。
これは、政治的判断ともいわれています。
日本とトルコは友好関係にあるため、
そのトルコから逃げてきた難民を、日本で認定するわけにはいかない、
というものです。

今まで日本では、3500人以上の人が難民申請しています。
少ないですが、日本にも難民は来ているのです。
そんな人たちを、難民支援協会はサポートしています。
そして、国連難民高等弁務官事務所
世界中の難民に手を差し伸べるために奔走しています

強制送還されたクルド人父子(カザンキラン家)と、
もう一家族の支援をしているサイトです。
クルド人難民二家族を支援する会

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