明治公園でのイベント、
10.3 NO NUKES FESTA 2009 ~放射能を出さないエネルギーへ~
原発から自然エネルギーにシフトしていきましょうよ
そんなイベントです
このイベントには、様々な市民団体、NGOが参加していましたが、
私が所属する、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)や、
JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)もブースを出していました
1986年4月26日に、
旧ソ連(現ウクライナ共和国)のチェルノブイリ原発4号炉が爆発し、
その1週間後には、死の灰が日本に降り注ぎ、
その当時風下だったベラルーシ共和国では、
いまだに癌や白血病が増えています
(医学的には、関連性が証明されていませんが)
JCFはベラルーシで15年以上医療支援を続けており、
その中で培ったノウハウを、今度はイラクのガン・白血病の子どもたちに役立てようと、
2004年から、JIM-NETの一員としてイラク支援をはじめました
JIM-NETは現在、8つのNGOと企業、クリニックから成るネットワークです
私が所属するJCFも、発足当初からこのネットワークに参加しています。
じゃあなぜ、イラクでガンや白血病が増えているのかということです。
イラクでは、1991年の湾岸戦争、2003年のイラク戦争の時に、
アメリカ軍により大量の劣化ウランが使用されました
ちなみに、湾岸戦争では300-400t、イラク戦争では800-2000t、
使われたと言われています
「劣化ウラン」とは名前の通り、放射能を帯びています。
原子力発電所では、ウランを使うときに必ず濃縮して鮮度を上げるのですが、
そのときに出るカスが、「劣化ウラン」です
重金属で、放射能を帯びており、どこにも使い道がない物質。
アメリカは考えた末、対戦車用の兵器として使うことにしました
じゃあ、日本の原発から出た劣化ウランはどうしているの
はい、アメリカに譲渡しています
譲渡していることは、電力会社も認めています。
つまり、アメリカ軍が使った劣化ウランの一部は、
日本の原発から出たゴミであり、
それらがイラクの人たちの頭上に落とされ、
半減期45億年という途方もない放射能の汚染地域で、
彼らは苦しんでいるのです
→劣化ウランのエネルギーが減る(半減期)のは、45億年です。
私たちの豊かさの裏には、イラクの人たちの悲しみが存在するのです。
ちなみに、これは劣化ウランの模型です。
そして、こんな風にミサイルの先端につけて、
「劣化ウラン弾」として使用します。
私が初めてこのことを知ったときは、とてもショックでした
いつか母親になったとき、
自分の子どもたちに、イラクのことをきちんと話せる人間でありたい
私はイラク戦争を止めることができなかったし、
戦争支持を表明した側の人間だけど
終わってから支援したって、自己満足かもしれないけど。
それでも、何かせずにはいられない。
そんな思いで、イラクの医療支援に関わっています。
広島から、平和のメッセージです
つづく