原子力空母、
ジョージ・ワシントンが横須賀基地に配備されるまで、
いよいよ、1年を切りました
そして今月、横浜地裁では、
国や市を相手取った裁判が始まりました
→コチラを参照。
原子力空母が配備されることに、
どうして反対する人がいるのでしょうか?
それは、安全性が問題視されているからです。
まず、日本の原発と、アメリカ海軍の原子炉は
「兄弟」のようなものです。
なぜなら、原子力発電用の「加圧水型原子炉」は、
米海軍の原子炉が原型です。
そして、ジョージ・ワシントンは
2基の原子炉を積んでるのですが、
1基あたりの熱出力は、
美浜原発1号炉に相当します
にもかかわらず、米原子力空母に対し、
日本の「安全審査」は行われないのです
そして今回の中越沖地震で起きた、
刈羽崎原発での数々の事故。
そして事故の隠蔽。
在日米海軍ケリー司令官は、
「原子力空母は安全」の一点張りで、
実際は、国側(日本側)はアメリカから、
原子力空母の情報をほとんど受け取っていないと
認めています。
原発、原子力空母の安全性は疑問視されている上、
今のままでは何が起きても、
日本国民には知らされないでしょう。
本当に安全だと言うならば、
安全審査を認めるべきです。
実際今まで、原子力空母の事故は起きています。
イギリスの原子力空母がメルトダウン(炉心溶解)直前で、
乗組員が被曝
→「炉心溶解」とは、簡単に言うと爆発寸前ということです。
当然、放射能は外部に漏れます。
そして座礁事故。
衝突事故、冷却水漏れで乗組員被曝、などなど。
東京湾の浦賀水道は、日本有数の過密航路で、
一日の船舶運行数は約777隻
実際にここで、海上自衛隊潜水艦と釣り船が衝突事故を起こしています。
ここを原子炉が横切るんですから、
とてもリスクが高いと思います
50年前には日本海南部で、
米空母キティーホークとソ連原子力潜水艦が、
衝突事故を起こしています
ジョージ・ワシントンの、
浦賀水道での衝突事故は、
充分に現実的な話だと思います。
そして、
私たちが決して忘れてはならないこと・・・
イラク戦争に参加した米空母は、全部で5隻
そのうち、横須賀港を母港とするキティーホークの艦載機は、
出撃回数が5375回と、一番多かったのです
しかも、投下した爆弾の1割がクラスター爆弾です
キティーホーク艦載機は厚木基地を飛び立ち、
イラクに爆弾を落とし、私たちの頭上を通過して
帰ってきました。
米空母が横須賀を離れて行っていること、
空母の艦載機が行っていることを、
私たちは決して忘れてはならないと思います。