現場とのギャップ。

難民

日本の、難民保護のお粗末さをつらつらと書いてきましたが、
私が今までNGOで勉強してきたことと、
牛久で難民の方々と面会してきて、その現実とのギャップに
かなり驚かされたのも事実ですΣヾ( ̄0 ̄;ノ

私が今までNGOで研修を受けたときは、
「難民申請している人は、母国に帰ると殺される・迫害される危険性が高いので、
保護するべき存在」
と、教わってきました
研修のケーススタディでお会いする、難民認定された方々も、
認定されてしかるべき人たちばかりですし。

しかし実際に牛久の収容所で、難民申請している方々に会ってみると、
う~~ん・・・・
と、首をひねってしまう方たちが、数多く存在することを知ったのです。

つまり、どういうことかというと。

難民に認定されるには、それなりの理由があります。
主に政治的理由、宗教上の理由、民族・風習の問題で、
母国に帰ると、殺される危険が高いか、迫害される危険のある人たち。

例えば、イラン人。
反政府組織に所属して活動している人。
キリスト教に改宗した人。→イランでは死刑になります。

例えば、ミャンマ-/ビルマの人。
反政府組織に所属して活動している人。
迫害を受けてるロヒンギャなど少数民族。

例えば、スリランカ。
人権侵害を受けてるタミル人。

例えば、クルド人。
テロリストとしてトルコから迫害を受けてる人。
(クルド人=テロリスト、ではない!)
兵役を拒否した人。

などなど
これらは、ほんの一部ですが、
難民認定されるには、それなりの理由があります。
それでも、日本はあまりにも認定しなさすぎですが

しかし、牛久の収容所で実際に面会してみると、

日本で働きたい・生活したいけど、ビザがおりないので、
とってつけた理由をみつけて、難民申請している。

という人たちが、少なからずいます
思わず、「それって難民認定の理由にはならないかもよ?」と、
直接口にはしませんが、そういう表情をしてしまうと、
「あなたは日本人だから、私の国の情勢を知らないんだ」
と切り返されてしまいます

そして、難民申請中は強制送還されにくい、
ということを知っているのかもしれません。

本当に保護が必要な難民でさえ、申請がなかなか降りないのだから、
このような人たちは、認定されないでしょう。

しかし、だからといって、
牛久のような劣悪な環境に閉じ込めていていいわけがありません。
人間には移動の自由があります。
もし日本に住みたいのであれば、よほどの凶悪犯罪者でなければ、
(私的には、性犯罪や麻薬の密輸も含む)
それぞれに適したビザを発行したっていいと思うのです

とりあえず、ビザの件は置いておくとして。
難民問題は、机上での学習と現場は、全然違うということ
「百聞は一見にしかず」とはまさにこのことだなあ~と、
実感したのであります。

ありがとうございます。
mana

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