東日本入国管理センターって、どんなとこ?

日本の難民

法務省管轄の、入国管理センターは全国に3つあり、
茨城県牛久にある、東日本入国管理センターはその1つです
入国管理局と、入国管理センターは、このように組織されています。

収容定員700名の施設で、
常時400-500人くらいの外国人が収容されています。
施設側の最近の発表では、380人とのこと
そのうちの約150名が難民申請者および、日本に家族がいる人たちです。

その多くが1年以上収容されていて、
一旦「仮放免」になってもまた「再収容」もしくは「再々収容」に
なった人たちも多くいます(  ̄っ ̄)ムゥ

母国で迫害され、命からがら日本に逃げてきた難民申請者。
何らかの理由でビザの申請ができなかった・降りなかったオーバーステイ者。
日本人の妻子がいるのに、強制送還される直前の人たち。

収容されている部屋は大部屋で、定員5名と定員10名の部屋がありますが、
1人あたりのスペースは、畳1畳分です
部屋には、トイレと洗面所がついていますが、
狭い部屋でのトイレに、多くの人たちが便秘に苦しんでいます。

そして、狭い部屋に食事用のテーブルと、
扉のない個人用の棚

国籍・民族・習慣・宗教の違う人たちが混在しているのですから、
トイレや食事のトラブルは当然起きますし、
そうでなくとも、小さな空間で46時中顔をつきあわせているわけですから、
ケンカは絶えません

そして
外に出られるのは、月曜から金曜日までの1日30-40分
しかも雨天不可
これって、異様じゃありませんか・・・Σ(`□´/)/

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ちなみにこの写真は、収容所の裏から撮ったものです

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黄色の○は、運動場の天井(屋根)です。

1日の自由時間5時間30分のうちに、
同じブロックの人たちと話をしたり、電話、面会、シャワー、運動、洗濯、、、
などをしなければなりません(*・ε・*)

収容者の一番の不満は、食事と医療です
イスラム系の人たちは豚肉が食べられませんし、
その国、地域によって調理方法や味付けは当然違います。
そして、夕方の4:30過ぎに夕食を食べたら、
消灯の10時まで何も食べることができません

医療に関しては、「薬漬け」になるか、「まったく診てくれない」かの
どちらかです。

収容者は、「いつ強制送還されるか分からない」という不安や、
さまざまなストレスのせいで、
不眠症の人たちがたくさんいます
精神科の薬は大量にだされるので、
いつも頭が朦朧とし、よだれが垂れている状態の人もいます。

ハンガーストライキ②

上記に出てきた、自殺した日系ブラジル人もこのような状態でした。

医療に関しては、
評判の悪い、台湾系の女医と看護師2名で500人をみており、
専門医の診察はナシ
金曜日の午後から月曜日の午前中は、医師不在。
歯医者は、痛かったら抜歯か痛み止め。治療はしません。

私は海外の難民キャンプで医療活動をしていますが、
難民キャンプは、人道支援NGOや国際赤十字がつくった、
「ソフィアプロジェクト」という指標を元に、キャンプが運営されています
そこには、ミニマムスタンダードが書かれており、
人権を守るために最低限守らなければならない基準、が明記されてるわけです。

もちろん、世界中に数ある難民キャンプの中には、
それが守られていないキャンプもあるでしょう。
しかし、牛久の収容所は難民キャンプ以下の扱いだと思います(≧ヘ≦) ムゥ
→もちろんキャンプも様々なので一概には言えませんが。

***********

収容者にとって一番の恐怖は、
強制送還です。
日本にいる家族に二度と会えない恐怖。
国に帰ったら、殺される恐怖。

強制送還は、何の前触れもなく突然やって来ます

早朝、数十人の職員が部屋になだれ込んできて、
本人を毛布でぐるぐる巻にして連れて行かれます。
他の収容者には恐怖心を植え付けます。
それを見た人たちにとっては、激しいトラウマになりますよね(T_T)

今年の3月、ガーナ人が強制送還を執行され、
成田空港の飛行機の中で死亡しました(`ε´)ぶーぶー

この男性は腹部に大きな手術跡があり体調が良くありませんでした。
16年前から日本人と同棲し、3年前に結婚。
1回目の強制送還(2月)は、飛行機の中で暴れられたために失敗。
2回目である今回は、失敗できないという思いが入管職員にあったのか、
激しい暴力・制圧があったのではないかと言われています

日本は難民条約に批准しています。
どこの国籍かに関わらず、
迫害されて逃げてきた人たちを保護する条約に参加しているのに、
入管の職員は、そのことを理解していません。

そして、わけあってオーバーステイし、服役していても、
配偶者や子どもが日本国籍であれば、
当人も日本人と同等の扱いを受けるべきだと思うのです

1人でも多くの収容者が早く仮放免になって、
人間らしい生活が送れるよう、
微力ながらお手伝いを続けたいと思っています
→仮放免後も、問題は山積ですが・・・

ありがとうございます。
mana

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