通し狂言『霊験亀山鉾』は片岡仁左衛門の悪役が極悪非道過ぎてウットリ☆

10月国立劇場での歌舞伎、『霊験亀山鉾』は江戸時代の有名な仇討ちを題材としていて、でも仇討ち物語にしては珍しい「返り討ち」を描いてるんです。兄の敵を討とうとした兵介が返り討ちにあって殺され、その意思を継いだ息子の源之丞も返り討ちにあって殺されて。えっ!!??じゃあ、誰が仇討ちをするの!?と思っていたら、奇抜な展開に~。

この物語は仇討ちを行う者が主役ではなく、魅惑的な敵が主役でして、片岡仁左衛門が水右衛門と八郎兵衛の2役を見事に演じきっていました!悪の権化のような水右衛門の、背筋がゾッとする陰惨な雰囲気。八郎兵衛はオトコの色艶を備えた悪役で、同じ悪役でもオーラまでしっかりと演じ分けているから、もう、舞台に釘付けです。

特に、「駿州中島村焼場の場」では、初めて見た本雨に感動し、双眼鏡で舞台の端から端までガン見ですよ!!!感動しきり☆そして、最後におつまに刺されて井戸に落ちていく八郎兵衛~~。その直後に2人2役の片岡仁左衛門、いや水右衛門が、燃えさかる炎の中、棺桶からバーーーンッと出現。いやあ~~この場だけ何度でも見たいかも。

最後は小さな孫が、他家の力を借りながら仇討ちを成功させて大団円。今までのストーリーが濃すぎて、最後は割とサラッで、「あれっ!?」って感じでしたが、ひとまず上手くまとまって良かった!!!

歌舞伎が始まる前におでんで腹ごしらえ~。薄味で美味しかった!!!

そして、幕間ではラーメンをいただきました。柚子が効いていて美味しいんですっ☆

歌舞伎を見終わってから近くのおかめで、善哉と抹茶をいただきました。白玉の照り具合、サイコーです!!


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