先日、第5回UNHCR難民映画祭が開催されました
文字通り、世界中の難民をおさめた映像を、
1週間かけて上映するイベントです(*’-‘*)
本邦初公開のドキュメンタリーなどもたくさんあります。
上映された20作品のうち、私が見た2作品は、
今の社会問題をダイレクトに、見る側に問いかけていました
いつの頃からか、「環境難民」という言葉を耳にするようになりました。
これは条約難民とは異なり、難民認定の理由にはならないため、
支援がなかなか受けられない状況にあります
温暖化による海面の上昇、砂漠化、森林伐採、ハリケーンなどによって、
自分が住んでる国や地域にいられなくなり、
移動を余儀なくされてる人は年々増えており、
2005年の時点では1920万人と言われていました
そして今後、1億5000万人まで増えるのではないかという予想もあります。
国際機関としては、
環境難民は、1951年の難民条約に定義された「難民」から外れているし、
条約難民の対応だけでも手一杯というのが本音だろうと思います。
しかしそうは言っても、このまま放っておくことはできないでしょう。
新しい枠組みを作って、彼らにも支援が行き届くように、
体制を作り直す時期に来ているのだと思います(☆゚∀゚)
今年から日本も第三国定住プログラムを始めました。
日本政府が選抜した難民を受け入れる、新しい取り組みです
今年の受け入れは27人。
タイのメラ難民キャンプのカレン族の方々です
欧米では2004年頃からこの制度が始まり、
この映画の舞台であるイギリスは、
条約難民も含めて27万人の難民を受け入れています(*’-‘*)
母国に帰れない難民を日本が受け入れるのは、
とても必要なことです。
しかしそこには多くの問題が潜んでおり、
私が考える一番の問題は、
「条約難民との間にいろんな差がある」ということです。
生活のサポートから、医療、教育・・・
どれをとっても、
自力で日本にたどり着いた条約難民には、
満足な支援が行き届いていません(・ε・)
第三国定住プログラムの導入は、日本にとって
難民受け入れ全般を見直すいい機会だと思います
私も、牛久の収容所で難民の方々と面会をしながら、
改善すべき点は、どんどん声にして訴えていきたいと思います
ありがとうございます。
mana