ワクチントーク:インフルエンザの続き

最近、ブログの中をいろいろいじって、
あちこちリンクをはったおかげか、
過去に書いた記事に関するコメントをいただいています( ̄∠  ̄ )ノ
すでに800件以上も投稿していると、
「ああ、あのときこんなこと書いたなあ~」と、
懐かしくなることも。

で、改めて読み直してみると、
言い方が少しきつかったり、
誤解を生む言い方だなあ~と思ったりもしますが、
まあ、それはそれ。
当時の部分はそのままにしながら、
少し注釈を加えましたので、
合わせて読んでいただけたらと思います.。゚+.(・∀・)゚+.゚

                            2011.10.5

********************************

インフルエンザ予防接種を考えている方、必読です
(かなり長いですが・・・)
コチラも参考にしてみてください。

私は現在、高齢者の福祉施設で働いるのですが、
来月からインフルエンザ予防接種が開始されます。
ドクターの問診後、私たちが注射を行うため、
「副作用→死」という問題に、一番身近に関わっているのが
看護師ではないでしょうか。

去年もインフルエンザ予防接種を行いましたが、
接種した高齢者ほど、熱発などの体調不良を引き起こしました
私たち職員は、
「予防接種が全然きいてないね。接種したから悪くなったんじゃないの?」
と、冗談交じりによく言っていましたが、
大事に至らなかったので冗談で済んだのだと思います(T_T)

インフルエンザワクチンは効かないと言われています

流行するインフルエンザは、A型とB型がほとんどです。
しかし、インフルエンザの型はそんな単純なものではなく、
A型・B型の中にもいくつか種類があります。
また、ウィルスは変異します。
変異も、小変異と大変異があります。
小変異とは、人から人へとうつっていく過程で、
小さな変化がどんどん起こっていく変異のことです。
なので、その変異に合わせてワクチンを作ることは、
とうてい不可能なのです

インフルエンザワクチンの中には3種類の型が含まれているため、
3種類のどれかが当たれば効くかのように錯覚しがちですが、
上記のように、ウィルスは変異を起こす、とても複雑なものなので、
ワクチンを作っても、あまり意味がないのです

インフルエンザの特効薬といわれている、「タミフル」。
これは、ウィルスの増殖を抑える薬です。
そのため、早い時期に増殖を止めれば、
ウィルスが体内で広がらずに済みます。
だからタミフルは、
症状が出てから48時間以内に飲まないと効果がないと言われています

インフルエンザの潜伏期間は1~2日。
放っておいても4~5日で症状は消えます
タミフルを内服すると、
ストンと熱が下がるから凄く効いたように思えるけど、
あと2~3日もすれば自然に治るので、
副作用の危険をおかしてまで飲む必要はないと思うのです。
タミフルを内服して亡くなったという報告はとても多いですよね

タミフルを飲んで症状がおさまるのは、飲まなかった人より少し早いだけ。
それもウィルスタイプによっては効かないと言われています

タミフルを飲むと、
病弱な子どもほど、インフルエンザが悪化するという報告もあります

タミフル内服中の子どもが睡眠時に死亡したという報告が
2002~2003年の間に4人報告されました。
タミフルの乳幼児に対する治療効果は調べられていません。
販売元である中外製薬は
「乳幼児には使わないように」と呼びかけていますが、
厚生労働省は、「乳幼児に使ってもいい」と言っています(*・ε・*)ムー
製薬会社と厚労省で意見が分かれているため、
乳幼児には使わないほうが無難でしょう

インフルエンザワクチンを接種する理由に、
「インフルエンザ脳炎・脳症がこわい」というのがあると思います。

インフルエンザにかかっている最中に突然けいれんを起こしたり、
意識を失ったりする急性脳症で、最悪の場合は死に至ります。
「インフルエンザ」という名前が付いているので、
インフルエンザが引き起こしているかのように思われがちですが、
インフルエンザウィルスが直接、脳に入り込むわけではありません。
実は以前から指摘されていたことですが、
インフルエンザ脳症の死亡率は、
解熱剤であるボルタレンやポンタールなどの、
非ステロイド系抗炎症剤を使用したときに高くなるといわれています

厚生労働省は2000年に、
小児へのボルタレン、ポンタールの使用を禁止しました。
これに伴い、脳症による死亡率も減少しています

もちろん、大人の使用も慎重にならないといけません。
現在小児科で使用されている解熱剤はアセトアミノフェンです

しかし本来ならばインフルエンザ時に、
解熱剤は必要ないことを、多くの医者は知っています。
にも関わらず処方するのは、
親に、「熱が高いと苦しそうでかわいそうだ」と
言われれば、出さざるをえないのです

多くの親は、「熱が高いと脳症になる」と思い込んでいます。
医者側は、「熱だけでは脳症にならない」と知っていますが、
万が一、脳症になったとき、
「あの時解熱剤をくれなかったから脳症になったんだ」
と言われたら困ります
これに対して、解熱剤を処方して脳症になっても何も言われません。
一般の人の、脳症や解熱剤の理解は、これが現状と言われています

では、実際にインフルエンザにかかったらどうすればいいか。

以下は、多くの医者のアドバイスのもと、私が考えている看護です。
「コレを実践したのに悪化した」と言われても、
私にはどうすることもできません
あくまでも一つの情報として、参考にしてくださるとありがたいです。

①まず、親が心配しないことです。
(大人の場合は、自分自身が不安にならないことです)
インフルエンザは症状が重いといわれていますが、そんなことはありません。
人によっては、症状が出ないこともあります。
「怖い病気」という思い込みが、一家をパニック状態にするのです。
インフルエンザは特別な病気ではありません。
普通の風邪と同じように考えればいいのです。
よほど、ぐったりしていない限り、医者にかかる必要もありません。
逆に、外に連れ出すことで、余計な苦痛を与えることになります。

②医者にかかるかどうかの判断
医者にかかったほうがいいのは、以下の場合です。

**免疫を作るのが弱い、3か月くらいの赤ちゃんで、
 おっぱいにも吸い付かず、
 息が苦しそうで、顔色が悪い場合。
 おっぱいの吸いつきが良く、機嫌が悪くなければ、様子見で大丈夫です。
 機嫌が悪く、おっぱいの飲みが悪くてもあわてないでください。
 半日くらいたって、機嫌がよくなってきたり、
 おっぱいも少しずつ飲むように
 なったり、おもちゃで遊びだすという変化が見られたら、
回復に向かっています。 やがて自然に治ってしまうでしょう。
  
**3か月以上の子どもでも、息が苦しそうで、意識がおかしくなったり、
 ひきつけを繰り返したり、20~30分もひきつけているといった場合。

③解熱剤は、処方されても飲ませないほうがよいでしょう。
脳症・脳炎などの神経系の障害を引き起こす可能性があります。
熱が出るのは、「体がウィルスと戦っている証拠」です。
実際、熱だけでもウィルスは、やっつけられます。
ウィルスや細菌は熱に弱いのです。
発熱は、ウィルスや細菌から身体を守る大切な防御機能です。
なので、基本的に熱を下げないほうが早く治ります。
発熱時、頭だけを冷やすのはかまいませんが、解熱剤以外の方法でも
熱を下げないほうがいいのです。
冷たいタオルで身体を拭く、冷たい飲み物を飲む、
のは避けたほうがいいでしょう。
まだウィルスが体内に残っている状態で熱を下げると、
体温が下がった環境は
ウィルスにとっても気持ちがいいのです。
そのため、ウィルスの動きが再び活発になってしまいます。

寒気がなく、体が温かくなってきて、頭が痛くて寝られない。
などには、アセトアミノフェンを「少量」飲むのはかまいません。
目安は、体温を「1℃」下げるだけです。
大量に飲むと、治りが悪くなります。

④抗生剤を処方するオカシな医者がいます。
抗生剤は細菌に効くのであって、インフルエンザウィルスには効きません。
むしろ、体力が低下してダメージを与える可能性があります。
また、タミフルと抗生剤を併用すると、
どんな副作用が起こるかわかりません。

⑤薬には効き目だけでなく、一定の「害」も含まれています。
漢方も同様です。
熱・鼻水・咳・頭痛・関節痛・悪寒・ふるえ、の症状があるときは、
インフルエンザを含めた風邪、つまりウィルス感染症だと考え、
薬はいりません。

⑥一番の特効薬は、気持ちよく過ごすことです。
寒かったら温かくし、熱かったら洋服や掛け物を調節する。
食べたい物を食べ、
飲みたいものを飲み、遊べる元気が出てきたら、
一緒に遊ぶのもいいでしょう。
入浴は、ぐったりしておらず、本人が好きなら入ってもいいでしょう。
入浴することで、血液の循環がよくなり、新陳代謝が活発になり、
自然治癒力が高まります。

***************************

【追記】

今読み返すと、
勢いに任せてよくここまで書いたなあ~、という感じです( ̄∠  ̄ )ノ

大人がタミフルやリレンザを使おうと、
解熱剤をがぶ飲みしようと、構わないと思います( -д-)ノ

私は薬が好きではありませんが、
翌日仕事や学校だと思うと、
そう何日も休むわけにはいきませんし、
何としてでも熱を下げなきゃいけない理由があるわけですよ(。・ω・)ノ゙

だからそのために、効果の薄いインフルエンザを予防接種したいのなら、
してもいいのではないでしょうか。

問題は子どもです

子どもがインフルエンザに罹ると、
親も仕事を休まなければいけないので(子どもが小さければ)、
早く薬を飲んで治って欲しいと思うでしょうし、
子どもの辛い様子は見たくないですよね。

だから、予防接種もしたくなるしタミフルも使いたくなる。
でも、本当にそれでいいの

「インフルエンザワクチンの効果にエビデンスがある」という論文、
「ない」という論文は、
どちらも同じくらいたくさん出ています

「まわりのみんながやってるから」とか「学校でやるように言われたから」
ではなく、
本当に自分の子どもにしてもいいのか熟慮することが大事です。

ワクチンを接種したって、
インフルエンザには罹ります。
ワクチンは万能ではないのですから

必要なワクチンと、不必要なワクチンを、
取捨選択していきたいですね(・∀・)つ

ありがとうございます。
mana

スポンサーリンク


スポンサーリンク


4 件のコメント

  • おはようございます。早速ブログに対応を載せていただいて嬉しいです!
    子供がかかった時・親がかかった時の参考させてもらいます(^^)
    最近はインフルエンザの注射が当たり前に思われていますね・・・
    理由のひとつに「脳症が怖い」の他に共働きの親が多く、長く休めない+もしかかっても早く治ってほしいので、すぐに医者でタミフルをもらう、という悪循環になっているのでは、と考えています。
    幸い、私は両親の家も近く、パートで会社を休みやすいので、それほど心配ではないのですが、そうでない人はインフルエンザにかかったら大変という気持ちの方が強いと思います。
    間違った考えではありますが、そういう方も多いのでは、と思っています。なので、働いている環境などが改善されていけばいいなぁと思う今日この頃です。

  • >アオゾララン様
    コメントありがとうございます!!
    私もアオゾラランさんの意見に同感です。
    子どもを育てにくい今の時代、子どもが病気になったら、
    家庭の一大事だと思います。
    子どもの看病をしたいけど、仕事を休むわけにはいかない。
    旦那が子どもの風邪で仕事を休むなんて不可能に近い。。。
    風邪をちゃんと治さないと保育園にだって行かせられないし。
    育児と仕事の両立って難しいなあ、、、と思うと、
    なかなか出産ってできないものだと思います。(私は尻込みしてしまう)

  • 予防接種に疑問を持っているのに、「させなさい」と言われ、断る術がありません。正直に言っても聞き入れてもらえないどころか、叱られ、さらには変人扱いです。
     もっともっと自分自身で考える大人たちが増えることを願って止みません。
     近い将来、出産を通して親になっていく人たちが、物事を良く考え選んでゆくサポートサイトを立ち上げたいと考えています。
     また、お邪魔します。

  • >mihoho さん
    コメントありがとうございます!
    サポートサイト、素敵ですね!!
    立ち上げを楽しみにしています!