エリトリアという国をご存知ですか?
大抵、バルト三国と勘違いされたり、
その美しい国名から東欧辺りだと間違えられることが多いみたいです。
エリトリアは、アフリカ大陸の東北に位置し、
エチオピアやジブチに隣接しています。
エチオピアとの独立戦争により、約50万人の人々が難民としてスーダンに逃れ、
その後エリトリアが独立してから難民の帰還が始まりました。
2004年初頭、約20万人のエリトリア難民がスーダンに残っており、
また6万人が国内で避難民生活を送っています。
しかし、エリトリアのような小さくてマイナーな国の情報は、
なかなか新聞やテレビでは取り上げられません。
そのため、差し伸べられる支援の手も少なかったのです。
JENという日本のNGOは、「支援の届きにくいところにこそ、支援を」
というポリシーに基づき、エリトリアにて支援活動を行っています。
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支援内容は主に以下の2つです。
帰還民の世帯主の40%が女性のため、女性向きの事業を提供しています。
①養鶏事業
養鶏は、女性が始めやすい事業の一つ。
家畜が食べるような牧草の必要はなく、
放牧する大きな土地も必要ありません。
そして、卵は栄養改善のためにとても重要なものです。
JENが支援している、エリトリアのテセニーという地域には
卵の供給がないため、この支援事業はとても大切なものとなっています。
②トラクター事業
エリトリアでは2000年から毎年旱魃が続いており、
人口の2/3は、食糧支援を受けています。
エリトリアでは、7月~9月までしか雨が降りません。
農作物の種を蒔いて芽が出て、実がなるのは3か月がギリギリです。
肥沃な土地があるにも関わらず、トラクターが不足しているため、
手をつけずに、食糧支援に走ってしまう人が多いのです。
そこで、トラクターを購入し、女性たちが組合を組織し、
トラクターを管理。組合以外の人たちの土地を耕したり、
荷物の運搬にトラクターを使用すれば、収入を得ることができ、
もう一台購入することもできるのです。
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JENの、「支援の届きにくいところにこそ、支援を」という姿勢に
私はとても共感しています。
社会に忘れ去られた国・地域こを、本当に支援の手を必要としている人たちが
存在しているからです。
私は今までの活動からそれを実感していますし、
このブログが、そういう人たちを多くの人たちに知ってもらうきっかけになれば、
と思っています。
会場では、JENが支援しているアフガニスタンや
旧ユーゴのものが販売されていました。