海をキレイにして思うこと

umisouji
アムウェイネイチャーセンターという
環境団体が主催する、海辺のゴミ拾いに行ってきました。
写真を見ていただくとわかるように、当日は約600人もの人が
集まったんです!
ただの「ゴミ拾い」に600人ですよ
考えられないことです。

umisouji01場所は、葛西海浜公園。
集合は10:30。
その後、いろんな説明があり、
スタートするのは11:00頃。
実際にゴミを拾うのは30分だけ。
11:30から8~10人一組になり、自分たちが拾ったゴミの
分別を行います。
多いのは、プラスチックやビニールの破片。
ペットボトルのキャップ。輪ゴム。煙草のフィルター。
時には、注射針など医療廃棄物も見つかるそうです。

そして普段ならこれで解散なのでしょうが、
その日はその後、アルピニストの野口健さんの講演がありました。
話好きで、話もとても上手く、笑いの中にも、
考えさせられる要素がちりばめられていました。
野口さんは5年前から、富士山、青樹ケ原の樹海のゴミ拾いも行っています。
欧米の登山家は山を登りながらゴミを拾うのが当り前。
1グラムでも荷物を減らしたいと思いながら登っているはずなのに、
エベレストでもヒマラヤでも、時間と余裕があればゴミを拾って
自分のカバンに放り込みます。
そんな仲間を見て、野口さんも触発されたそうです。

uminogutiしかし!!
私たち日本人には、そういう感覚が
いまいち備わっていないようですね。
そのせいで、富士山は世界遺産になれないのでしょう。
いや、別に富士山を世界遺産にしようと
思っているのではありません。
世界遺産になれないくらい、富士山は汚いのです。
そのことがイヤなのです。
日本人としては名誉挽回したいところ。
富士山の5合目から上は登山者が出すゴミ。
5合目以下は、一般人が出すゴミと言われています。
以前はマイナーだった、富士山のゴミ拾いも、
今では多くの人たちがゴミを拾っています。
そして青樹ケ原樹海!!
あのあたりは、暴力団関係者の不法投棄が多く、
なかなか手をつけられない場所でした。
野口さんがゴミ拾いを始めた当初、多くの嫌がらせを受けたそうです。
しかしそんなものにはめげず、継続し、
今では学生が中心となって、樹海での清掃活動を行っています。

今、ゴミ拾いが一種のブームなのかもしれませんね。
日本人の特徴は、ブームになったときの盛り上がり方が尋常じゃない、
ということです。
この活動が、いつまでもいつまでも続くことを期待します。
ゴミ拾いなんて、マイナーな活動ですからね。
細く長く継続することがポイントです。

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何故、ゴミ拾いが大切なのでしょうか?
今回、私は海辺で行ったので、「海のゴミ拾い」について考えてみます。

現在、日本海側では、中国や韓国からの医療廃棄物、一般ゴミが
流れ着いてきます。
たった、そのことからでも、
「海のゴミは他人事ではない、自分自身の問題でもある」と私は思うのです。
私たちが海や海辺に捨てたゴミが、
他国の海を汚している可能性があるのです。

そしてこれは、多くの人が知らない話だと思いますが・・・
「アフリカの角」と呼ばれている場所が東アフリカにあります。
そこに位置する国は、主にソマリアです。
その、「アフリカの角」の沖合いに、
欧州の企業が医療廃棄物を投棄してるだけでなく、
核廃棄物も投棄しているのです!!
先日起こったスマトラ沖地震では、ソマリアでも津波が起きたことを
覚えていますか?
つまり、核汚染された海が、ソマリアの陸に押し寄せたのです
もちろん、ソマリアの大地も核に汚染されたことになります。
しかし、彼らはそのことに気がつかずに、いつも通り暮らしているのです。

それでも、「そんな話、外国のことだから自分には興味ないわ」と言えますか?
私たちができることは限られてます。
核に汚染された海を元に戻すことなんてできません。
しかし、自分が住んでいる海のゴミ拾いくらいならできますよね。
海に面していない場所に住んでいるなら、もちろん町内のゴミ拾いでも
いいと思います。

私たちが今暮らしている地球は、私たちの子孫から借りているものです。
キレイなままの地球を、子どもたちに返したいですね。

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