神保町の「岩波ホール」で上映中の、
「亀も空を飛ぶ」を観にいった。
クルディスタンで生きる子どもたちを描いた映画だ。
生きることに貪欲な少年・サテライトが、
死ぬことを考え続けている少女・アグリンに恋をした。
アグリンは、クルド人がイラク・イラン・トルコ・シリアに
蹂躙され続けられてることの象徴。
しかし、それでも賢明に生き続けるクルド人たち。それがサテライト。
生まれたときから「子ども時代」を剥奪され、
大人として生きている子どもたち。
そんな思いをしてまで、なぜ生きなければならないのか。
「いつか・・・」「明日こそは・・・」
未来に夢や希望を抱いているからこそ生きていける。
しかし映画のラストで、その夢や希望が打ち砕かれた。
それでも、さらに力強く生きていこうと決心する。
生きるってなんだろう・・・
そこまでして生きようとするのはなぜだろう・・・
私にはその答えが見つからない。