ミャンマーには行けないけれど。

年末年始は横浜YMCAから、
医療活動のためにミャンマーに行く予定でした。
しかし、軍事政権が遷都を始めたため、外国人の入国が困難になったのです。
結局、今回の活動は急遽中止となったのですが、
「勉強会」という形で参加予定者が集まり、
13年間続けてきたこの活動について学ぶことができました。

ミャンマーの医療的問題点をいくつかあげてみます。

ミャンマーでは、他の途上国でも見られるように、
病気になるとまず、占い師のところに行きます。
それでも改善されない場合は、漢方を頼るそうです。
そして、いよいよダメになったら西洋医学に・・・
やはり、「病気は悪魔がもたらすもの」という考え方が、
根強く残ってるようです。
しかし、それで治る病気も治らなくなるという状態が発生するのは、
もどかしいです。

1970年代に、日本のODAでダムを作りました。
乾燥地帯に水が行き届くようになったのです。
それは喜ばしいことですが、そのことが原因で、
マラリアの発生率が、グンと上がってしまったのです。
しかし、日本はダムを作ったら作りっぱなし。
その結果、環境や生態系が変わることから何が起こるか予測を立てて、
予防策をこうじるということは、しないみたいですね。

ミャンマーではそれまで、抗マラリア薬として、
木の皮をパウダーにしたものを飲んでいました。
キニーネのような薬効があります。
しかし、そこに、横浜YMCAはクロロキンを持ち込みました。
そのことに気がついた長崎大学から、
「クロロキンは使わないように」というメッセージが来たそうです。
なぜならインドシナでは、耐クロロキンのマラリアが蔓延しており、
この辺りでは、クロロキンを使わないようにと、
WHOからのお達しがあるからです。
しかし、抗マラリヤ薬が今まで存在しなかったミャンマーで、
クロロキンを使うと、一発で改善されたのです。
その後、「クロロキンとアーテスネイドを併用すれば大丈夫」という情報を得て、
今はその併用で対応しているそうです。

日本のODAで作ったものが、現地の人たちを苦しめている
という話はよく聞きます。
国際機関やNGOでさえ難しい、「現地の人の立場に立った支援」。
それを国に求めるのは酷なのでしょうか。

ミャンマーでは、歯みがき指導も行っています。
その時使われているのが「エコ歯ブラシ」。
歯ブラシ自体が、とうもろこしの澱粉で作られてたり、
燃やしたときにダイオキシンが発生になかったりと、
環境に優しい素材を使っています。
一般購入もできますので、よかったら下記をご覧下さい。

石けん百貨
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