イラクのシビアな現実と直面して。

JIM-NET会議に参加

3月~4月までの約2週間、ヨルダンに滞在していました。イラク人医師たちとディスカッションを行うため、私も看護師として参加してきたのです。JIM-NETはイラクの小児白血病の支援を行っているのですが、これまでの半年間の評価と、次の半年間の支援計画について話し合います。

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私は会議のあと、イラク南部の都市バスラから来てる医師と少し話をしました。最近は、バスラの医師たちも劣化ウランのことは言わなくなった、という話を聞きましたが、「劣化ウランのせいで、癌の発生率が低年齢化している」(15歳で乳癌になる少女もいるそうです)「癌は、今後も増えるよ」と、はっきり言う医師もいます。とても勇気のあることだと思いました。

モルヒネがあれば・・・

「モルヒネがないからシビアな状況だよ・・・」と言われると、かつて日本の外科病棟で見た、モルヒネが切れて痛みで苦しんでる患者さんを思い出し、「なんとかしてあげたい・・・」と思うのですが、麻薬は運べないわけで・・・そんな状況はつらいですね、やっぱり。

*麻薬は「化学兵器」と見なされるので、ヨルダンで麻薬を買ってボーダーを越えることは困難なのです。

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バクダッドのイブラヒム医師のプレゼンテーション。

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