自分の目で見る@ノーマンズランドの難民キャンプ

ノーマンズランドの難民キャンプ

私たちは、「イラクにアメリカ軍が駐留している」ことを知っています。それは、テレビや新聞で見聞きするからだと思います。では実際、イラクにいる米軍ってどんな人たちなんだろう?

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ヨルダン-イラクのノーマンズランドの難民キャンプで活動していると、ひょいっと、突然、米兵がやってくることがあります。米兵たちは時々このキャンプを訪れるらしく、ここの難民たちと親しくしているように見えました。

私たちの活動を知ると、「何か必要なものはありますか?うちの(米軍)の軍医を呼びましょうか?」などと、声をかけてくれました。私は最初、ここの多くの難民たちが米兵と親しくしているのかと思ったのですが、よく見てみると、どうやらそういうわけではなさそうです。

実際に米兵と言葉や握手を交わし、写真を取り合い、気さくに話をしているのは、英語ができる難民たちばかりでした。言葉が通じるだけに、気持ちを通い合わせやすいのかもしれません。そして米兵は、ほかの難民たちに声をかけることはなく、私たち日本人と写真を撮りたがり、私たちと話したがっていました。

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難民キャンプ内の雰囲気

キャンプ内には、決して緊迫した感じはなかったのですが、「米兵+日本人+英語ができるイラク難民」「その他のイラク難民」というカテゴリができてしまったようで、私は正直、居心地が悪かったです。私たち日本人と「イラクを占領しているアメリカ人」が同類と見なされてしまうのではないか?ということに対し、不快感を覚えました。

イラクとアメリカに関して、世界中でいろんな情報が流れています。しかし、新聞やテレビ情報だけでなく、このノーマンズランドの難民キャンプで私が見た光景も、イラクとアメリカの真実の一部なのだと思いました。

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