世界と恋するおしごと

シエラレオネやアフガニスタンで
医師として医療活動に関わった山本敏晴先生。
2003年に、現在のNPO法人・宇宙船地球号の前進となる
非営利非政府組織「世界共通の教科書を作る会( All Children’s Textbooks
for the World )」を創設。

先日、山本先生の講演会がありました。
ちなみに今回のタイトルは、山本先生の最新刊のタイトルです。

どんなに一生懸命に海外で医療活動をしても、
自分が帰ってしまったら、元に戻ってしまう。
意味のある活動をするには、現地で看護師や医師を育てることを
やっていかなければならない。
しかし義務教育を受けてない人たちに簡単な医療を教えるとなると、
基本的な教育からはじめることになる。

この活動が軌道に乗ると、新たな問題がもちあがります。
折角教育しても、この国にまた紛争が起こったら、
育て上げたスタッフが殺され、折角建てた病院も壊されてしまう。
そうすると、まず戦争をなくすこと。
①政治の安定

そして折角建てた病院や学校を維持するため、
地元の人たちが経費を捻出しなくてはなりません。
ある程度の、
②経済援助も必要です。

さらに未来につなげて行くには、まわりの生物に配慮し、
地球温暖化を憂い、人口増加問題の対策を練らないといけない。
③環境への配慮

そう考えると、
医療・教育だけでなく、政治、経済、環境という
あらゆる分野へ配慮していくことが「国際協力」なんですよね。
しかし一人で全てを行うには限界があります。
絶対に一人ではできません。
そこで山本先生は、
「一人一人に、できる範囲でできることを少しずつやってもらおう」
と考え、NPOを立ち上げます。
もともと趣味だったカメラいじりを最近は本職にしつつ、
世界70か国あまりを飛び回り、
世界中で起こってることを多くの人たちに知ってもらおうと、
日本での講演会と写真展を行っています。

私も海外に出るたびに同じことを感じていました。
そして私にできることは・・・
そう考えたとき、「ブログでいろんな人に伝えたい」
と思って、この「世界ぐるぐる」を細々と始めました。

一人一人の力って、凄く強いと思います。
国際協力は、日本にいてもできるんです。
こういう、普通の人たちの、日常の中で、無理なく続けていくことが
一番大切なんだと思います。
そして、聞いたこと、観たことを伝えること。
いろんな世界を知ること。
決して、無関心にならないこと。
これが大切なんだと思います。

ちなみに、「世界と恋するおしごと」には、
具体的に私たちに何ができるか、書いてあります。
参考にしてみるといいかもしれませんね。

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