国境なき医師団 ML2006年5月号

10の最も語られなかった人道的危機・後編

⑥ハイチ
2004年にアリステイド大統領が失脚してから
政治的混乱が続いています。
暴力による負傷者の半数が女性、子供、高齢者です。
首都ポルトープランスでは、
政府と前大統領派の抗争が、日々、激化しています。

⑦スーダン
昨年1月に、20年に及ぶ南北内戦が終結しましたが、
国内の過酷な状況は依然変わりません。
武力衝突が続く中、基本的な医療さえ受けられず、
はしか、肺炎で命を落とす人が多いのです。
今年は、避難民・難民の帰還が本格化すると言われており、
国内はさらに状況が悪化すると思われます。

⑧ウガンダ
20年近く、政府と反政府組織の紛争が続いており、
160万人以上の人が避難生活を強いられ、
援助が届かない中、呼吸器感染症や下痢など、
予防できる疾患で亡くなっています。
HIV/AIDSの蔓延が、社会構造に打撃を与えています。

⑨ソマリア
1991年以来の紛争によって、中央政府の不在が続いており、
公共の医療サービスは、一切ありません。
国民の多くが、極度の貧困の中、栄養失調などの問題に
直面しています。複雑な部族構成と蔓延する暴力のため、
国内で活動する援助団体は少なく、世界から忘れ去られた中で、
多くの命が失われています。

⑩HIV/AIDS
途上国では、幼児のHIV検査をする方法がなく、
小児向けの抗レトロウィルス薬もなく、
陽性の子どもの半数が2歳前に亡くなっています。
また、結核との二重感染についても診断が困難な上、
抗結核薬と抗レトロウィルス薬は同時に処方できないなど
問題があります。
患者の現実に即した、診断法、治療法が必要となっています。

国境なき医師団のサイトでは、
「10の最も語られなかった人道的危機」のTシャツを
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