都市ゴミで砂漠緑化

アフリカ大陸で砂漠化が進んでいる、
という話は、よく聞くと思います。
砂漠化の原因はいくつかあるのですが、
ここでは、「人間の作用による土地の劣化」について
書いてみたいと思います。

人工による砂漠化の原因として、
①人口の増加
②過放牧
③過耕作
などが考えられます。
肥沃な土地が、不毛な土地に変化してしまうのです

ニジェールでは、
不毛な土地を蘇らせるためによく行っていることは、
ゴミである、家畜の糞尿や残飯など、有機物を「肥料」として、
その土地にばら撒きます。
すると、早速シロアリがやってきて、巣を作り始めます。
唾液をだし、有機物と砂に化学変化を起し、
その結果、不毛な土地が、
養分に富んだ、作物の栽培に適した土壌に、
生まれ変わるのです

さて、今問題になっているのが、
「村の肥料(ゴミ)が少なくなってきている」ということです。
なぜなら、市場活動が活発になってきて、
多くの村人は、「現金収入」の必要性を感じています。
そのため、家畜を売ったり、農産物の販売をするなどして、
一方的に、村から都市部へ、有機物が流出しているのです。

そのため都市部では、人口増加も伴って、
ゴミが増えているのですが、
焼却施設が少ないため、不衛生な状態で、放置されています。
そして雨季になると、コレラが発生するわけです

ここからです
都市部のゴミ捨て場の土壌を調べた所、
①炭素の量が、村の25倍
②ナトリウムの量が、村の38倍
③カリウムの量が、村の8倍
④カルシウムの量が、村の9倍
⑤りんの量が、村の46倍
という結果が出たのですよ

つまり、都市部のゴミは、栄養豊富
ということです。
村のゴミ(肥料)が足りないなら、
都市部のゴミを使ったらいいのではないか

現在まだ研究途中ですが、
そんな画期的な試みが浮上しています

もちろん、ゴミに含まれる環境ホルモンや重金属の問題がありますので、
そのあたりを慎重に調べてから、ということになると思います。

食物自給率の低い日本(40%)では、
多くの食料を輸入しています。
    ↓
それを消費し
    ↓
残ったら、焼却して埋めます

つまりこれは、
有機物循環ネットワークの寸断なのです。
自給率の低い日本は、他の国からの輸入によって、
生きれいられるわけですから、
ただ消費するだけでなく、
それを地球に還元することを、考えるべきだと思います

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2 件のコメント

  • 都市のゴミが栄養豊富というのは初めて知りましたが、ちょっと考えてみると確かにありそうなことですね。
    これをどう生かすのか。どう再生?していくのか。
    私の中で日々出るゴミは減るどころか増えてしまっていることもあるのだけれど、それらのゴミがどういう経路を辿るのか、もっと興味を持ってみようと思いました。

  • >えこすさま
    コメントありがとうございます。
    私たちが出すゴミの行方は、
    一般市民には、あまり知らされていませんよね。
    まず、関心を持つことが大切なのだと、
    私も思います。