日本の核武装論③

さて、NPTから本当に脱退できるのか?

核拡散防止条約(NPT)は、国際条約ですよ
そうそう簡単に脱退できるわけが、ありません

もし国際条約から抜けたいなら、
そうせざる得ない、のっぴきならない状況を作り出すか、
北朝鮮のように、一方的に破棄するかです。
まず、「北朝鮮が核を持っているから」なんていう理由では、
NPTを脱退できません。
北朝鮮がもっている核は、たかがしれています。
脅威にはならないからです。
そして、一方的に破棄したら、
「ならず者国家」の烙印を押され、
経済制裁の対象となるでしょう。

そのほかに、日本が核武装できない理由があります。
日本は、NPTに参加することで、
大量の核物質や情報を得ることができました。
今日本にある原子炉も、ウランもプルトニウムも全て、
アメリカをはじめ、海外から輸入したものです。
その際、相手国と二国間協定を結んでいますので、
日本が勝手に核武装しようとしたら、
それら全てのもの・・・原子炉もウランもプルトニウムも、
相手国に返還しなければなりません。
そうなると、物理的に核爆弾の製造が不可能になります。

また、核査察を行っているIAEA(国際原子力機関)。
日本は査察の最重要国です。
そのため、IAEAの目を盗んで、イラクやリビアのように
核爆弾を製造するのは難しいと思われます。

スポンサーリンク


スポンサーリンク