第18回国連軍縮会議in横浜

横浜で、第18回国連軍縮会議が
開催されました。
そのプレイベントとして、
「世界の子どもたちと平和・軍縮フォーラム」の
ワークショップとシンポジウムを開催。
シンポジウムの基調報告で、国際協力で有名な
山本医師が報告するとの事で、
早速私も参加してきました。

私は山本医師の話を聞くのは2回目なのですが、
何度聞いても面白いし、説得力があります!

山本医師は「国境なき医師団」からシエラレオネに派遣された
経験があり、その時の話をよくしてくれます。

シエラレオネの「ダイヤモンド紛争」については
私は度々このブログで書いていますが、
覚えていらっしゃいますでしょうか?
シエラレオネには質の高いダイヤモンド鉱山があります。
そのせいで、国内の17の民族が紛争を繰り返し、
挙句の果てには隣国のリベリアに侵略されてきました。

その「血塗られたダイヤモンド」の行き先はどこだと思いますか?
それは日本なのです。

欧州のブランド会社
  ↓
シエラレオネは内戦中で貿易ができないため、
リベリアにダイヤモンド強奪を依頼
  ↓
欧州のブランド会社
  ↓
日本に輸出

日本の女性はダイヤモンド好きですから、
欧州の会社の顧客の多くは日本人なわけです。

それでもダイヤモンドが欲しいですか?
もし欲しいなら、ダイヤモンドの身元を徹底的に調べて、
シエラレオネ産ではないこと、
児童労働が行われていないことなどをクリアしてから
買うことにしましょう。

シエラレオネの問題はそれだけではありません。
平均寿命が35歳~40歳で、
5歳までに3人に1人が亡くなる国です。
長い内戦のせいで、
子ども兵士→男の子も女の子も麻薬付け。性的搾取。
四肢切断→農民や一般市民が対象。経済戦略の一つ。
     人を一人殺すより、体が不自由な人を作るほうが、
      シエラレオネの働き手を減らすことができる。
小中学校がない→あるのは都会の30%のみ。
        6歳から大人とみなされ、働かされる。

じゃあ、シエラレオネの子どもたちは不幸なのでしょうか?
そんな中でも子どもたちは身の回りのものを利用して
野球やサッカーを楽しみ、面白い遊びを編み出します。
アフリカの女性の髪形をじっくり見たことがありますか?
アートそのもので、びっくりします!
そして溢れんばかりの笑顔を見せて、
瞳をキラキラさせている。

「幸せって一体なんだろう?」

山本先生が他国で活動するとき、
その国の価値観を知るために、
「大切なもの」の絵を描いてもらうそうです。
家、牛、アンコールワット、戦争をなくすこと、
地雷をなくすこと、家族、売られた姉、花、
蛇(ナーガ・守り神)
などなど、様々です。

日本の食物自給率は30%
エネルギーの自給率はたった3%
日本は、自国だけでは生きられないわけです。
どうしても周りの助けが必要になります。
まわりに助けられて生きている私たちが、
世界のことに決して無関心ではあってはならないのです。

世界のことを考えて伝えてください。
好きな国、興味のある民族、友達が住んでいる国、
学校でならった外国語、新聞で読んで気になった地域、
読んだ小説の中に出てくる国、好きな俳優の出身地・・・
きっかけは何でもいいですし、小さなことでいいのです。

私たちにできることも多岐に渡ります。
ゴミの分別をする。
リサイクルをする。
リサイクル可能なものを買う。
フェアトレード商品を買う。
割り箸は使わず、マイ箸を持ち歩く。
カフェでプラスチックのコップは使わない。
新聞を読む。
ニュースを見る。
お年寄りや妊婦さんには席を譲る。
車内で携帯は使わない。

とにかく、「自分以外の人間に無関心であってはならない」
ということなのです。
そういう毎日のちょっとした愛情の積み重ねが、
世界を動かすのだと思います。
そして、「自分だけが、こんなちっぽけなことをしても
意味がない」と、あきらめないことだと思います。
それが、平和・軍縮につながるのだと思います。

ちなみに・・・
翌日から始まる軍縮会議に伝えたい一言を、
ポストイットに書いて、
「平和の木」に貼り付ける、というものがありました。
会議開催中、参加者に読んでもらうためのものです。
gunsyuku02

英語で書いたほうがいいのかな・・・
と思いつつ、みなさん日本語で書いていたので、
私も「NO!劣化ウラン」と、
日本語で書いてみました。
gunsyuku01

110~150台を行ったりきたり
しています。

12~15番台を行ったりきたり
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