日本の核武装論④

日本の官僚や政治家が、
「日本の核武装は、ほぼ不可能」ということを知らないわけがありません。
それでも、再処理工場をつくり、
プルトニウムを抽出しようとするのは、どうしてなんでしょか?

やはり、「核エネルギーの覇権」を手に入れるためではないでしょうか?
プルトニウムを抽出して、爆弾をつくるのが目的ではなく、
そういう技術があることを外交カードにし、
日本が、世界のエネルギーを左右したいのではないでしょうか。

核兵器用の核物質をつくるのに必要な施設は
①ウラン濃縮工場
②再処理工場
③高速増殖炉
です。
①②は、六ヶ所村にあり、今年の夏から本格稼動します。
そして③は、「もんじゅ」のことです。
敦賀にありますが、ナトリウム漏れの事故があり、今は停止中。
ストップ・ザ・もんじゅ
非核兵器国の中で、これらの施設を保有しているのは日本だけです。
日本製の原子炉を海外に輸出し、日本の原子力技術を提供することを
目論んでおり、アメリカのマーケットも狙っています。

①東芝は、米原発大手のウエスティングハウスを買収。
②日立と米ゼネラルエレクトリックが提携。
③三菱重工と仏原発大手アレバが提携。
世界の原発はこの三つ巴です。

今、欧米では、原油料の値上がりを受けて、
原発推進・再開のムードがあります。
特に、三菱重工とアレバが開発する原子炉は、
放射能が比較的少ないということで、アメリカ、中国での
新規受注を狙ってるわけです。

アメリカでは、73年のスリーマイル島の事故以来、
原発を一基も作っていません。
しかし、原油料の値上がりを受けているのと、
ブッシュ大統領の支持基盤は、エネルギー関係者です。
というのもあって、
アメリカは2030年までに原発を数十基増やすとか言っています

もう少し、この話にお付き合いくださいませ

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