キャンプに太陽は輝かない

これはパレスチナのドキュメンタリー映画です。
バラータ難民キャンプでの出来事やインタビューを
35分にまとめてあります。

2003年から04年にかけて、
バラータ難民キャンプは、イスラエルの侵攻にあいました。
5人が殺され、数十人が負傷、家も壊されました。
そして3万人の住民たちが4週間に渡り、
自宅軟禁状態。
しかし、バラータの人たちは外出禁止令を無視し、
抵抗を続けたのです。
そんな様子をおさめた、生々しく貴重な映像です。

この映画の中に出てくる、ある女性のセリフが印象的でした。

「私はパレスチナ人であることを誇りに思っています。
もし他の国籍が選択できたとしても
私が他の国籍を選択することは絶対にありません。
(中略)
そして世界中の人たちに、私たちのことを知ってもらいたいです。
それはお金が欲しいということではありません。
『支援して欲しい』というときも、それはお金のことではありません。
私たちのことを信頼して欲しいのです。
『分かりました。あなたたちと一緒にいます。』と。」

そもそもイスラエルは、最初からパレスチナに作ろうと、
意見が統一されていたわけではなく、
アルゼンチンやウガンダも、候補地に上がっていました。
しかし最終的に、イスラエルを中東に埋め込むことにしました。
それは当時、パレスチナがイギリスの統治領だったこと、
(だから、そこをイスラエルに明け渡すのは簡単だった)
そして、欧米から見れば野蛮な地である、
アフリカやアジアへの拡大の基地にしたかったわけです。
まあ、ようするに、
「イスラエルは、神から与えられた土地」と言いつつも、
欧米にとって都合のいいところであれば、どこでも良かったわけですよ。

そう考えると、
パレスチナは私たちの問題でもあります。
決して、「遠い国のできごと」ではないんですよね。
私たち日本人もいつ、パレスチナに転落するかわかりません。
なので、パレスチナ-イスラエル問題から目をそらしたらいけないし、
あの土地が平和にならないと、
世界に本当の平和は訪れないと思うのです。

そのことを多くの人に訴えるために、
パレスチナを支援する新たな団体ができました。
ミーダーン

スポンサーリンク


スポンサーリンク