オランダ 花の国の戦争①

私が中学生の頃、
「アンネの日記」は、夏休みの宿題である、
読書感想文に選ばれていた本です

それから10年がたち、
私はオランダ・アムステルダムの、
「アンネ・フランク・ハウス」を
訪れました
(とは言っても、今から10年も前のことです)
「アンネの家」公式サイト

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アンネ・フランク・ハウスの前は、
観光客が、長蛇の列をなしていました

アンネは、「アウシュビッツ絶滅収容所」の「ガス室」で亡くなったと、
思っていらっしゃる方がいますが、それは違います
実際は、「ベルゲン・ベルゼン強制収容所」で「チフス」で亡くなっています。

収容所には、ユダヤ人を殺すための「絶滅収容所」と、
労働させるための「強制収容所」があります。
アンネ一家は、まずアウシュビッツに送られるのですが、
その後、アンネと姉のマルゴはベルゲン・ベルゼン収容所に移送され、
チフスに罹患してしまいます

私がアンネの日記を読んだのは、
中学生の一度だけと、
そのあと出版された「完全版」に、
パラパラ目を通した程度です

しかし今思い起こすと、
その中で印象的だったのは、
日記の中には、イギリス(連合国)による開放を
切望する思いが綴られていることです。
その思いは、ナチスに支配されていた
ヨーロッパ全体の思いだったと思います。
つまり、「軍事力で早く開放して欲しい」
ということです
昔読んだときは、その思いに共感しました。

今思うことは、
軍事力に対する軍事力の応酬では、
平和を生み出すことはできないということです。
今でも続いている、
イスラエル・パレスチナ問題でも明らかです

しかし、当事者の人たちには、
「どんな手段でもいいから、早く現状から抜け出したい」
という切実な思いがあると思います。
私たちが平和について行動を起こすとき、
当事者の思いを忘れてはいけないと思うのです

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アムステルダムにある、
アンネの像です

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